彼氏欲しいとは言ったけどさあ【夏油傑】【呪術廻戦】

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「お、おじゃましまーすっ、」





「悪いね、わざわざ来てもらって。」






恐る恐る入る夏油くんの部屋はこれで2回目。
夏油くんはいつも通りの穏やかな顔で
迎え入れてくれた。






「なにか飲む？」と気を使ってくれる彼に大丈夫。と答えれば静かに私の正面に座った。
正座をした私に合わせるように同じ体制で
こちらを見つめる夏油くん、距離が近くて緊張する。






「それで、返事聞かせてくれるのかい？」




「うんっ、」







ぎゅっと拳を握って、顔を上げた。
そしてそこにいる夏油くんを真っ直ぐ見つめて
告げた。







「あのね、正直まだ付き合うとかよくわからなくて。
だけど夏油くんの気持ちは嬉しいし、これから夏油君のことを知りたいなって思ったの、だから....」








「保留、じゃダメ、かな....」と消え入りそうな声と
同時に再び俯いた。すると そっか。 と落ち着いた
声が降ってきて頷く。






そして次に彼は言った。





「わかった、ありがとう。じゃあ君に振り向いて
貰えるように頑張るよ。」






「うん、ありがとう....!」






返事を待たせた上に曖昧な返事だったけれど、
意外とすんなり受け入れてくれてほっとした。
やっぱりいい人だな、なんて思いながら
にっこり笑うと途端に彼から笑顔が消えた。







「でも、」






「.....やっ、！」









気付けば押し倒されていた。私の上に跨った
彼は冷たい目で見下ろしながら言い放つ。









「来いって言われて警戒もせずにのこのこ
男の部屋に入ってくるのはどうかな、」








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