21.無個性 ページ23
saidA
｢私が考えるに、あれは君の個性が何らかの形で働いた結果だと思うんだよね。ちなみに君、個性は？｣
緑谷少年には、無個性だと聞いたのだが
と付け足した。
個性の影響…？
そんな馬鹿な。だって私は
『はい。無個性です』
あれは単なる不思議な現象だ。
生まれてから今まで個性なんて出た事はない。
｢うん、それでね、考えてみたのだが｣
『はい？』
｢手、出して｣
突然のお願いに、素直に手を出す。
何かお菓子でもくれるのだろうか。
｢違う！そうじゃなくて！！縦に｣
縦に…
私は手をハイタッチする時のような形になおす
｢よし、いいね。じゃあ、何があっても動いちゃダメだよ｣
？？？
頭にはてなマークが浮かぶ。
男性は二カッと笑っている。
そして数歩下がったと思えば、
｢SMASH!!!!!｣
え、え？
全く何が怒ってるのか分からない。
男性が叫んだ声も明確に分からないほど、頭の中は大混乱だ。
理解できるのは痩せ細った男性の腕が凄い音をたてながら私の手に迫ってきていることだけ。
まって、これは、ダメだ、死ぬ！！
とまって、止まって、止まって！！！！
もうだめだ！！
た、目をつぶる。
右手に何かがトン、と当たる感覚がした。
ゆっくり目を開けるとそこには彼の拳が。
え…当たる直前で弱めたのだろうか。
だったら今までの行動になんの意味が…。
そこへ振りかぶる彼の衝撃的な言葉
｢やっぱりな…A少女!!!君、個性あるじゃないか!!!｣
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筍(プロフ) - 波瑠さん» ありがとうございます (2019年3月21日 1時) (
レス) id: 1e3fb893f2 (このIDを非表示/違反報告)
波瑠(プロフ) - 18席と推薦に２席で２０人 (2019年3月1日 19時) (レス) id: 977f6c68bb (このIDを非表示/違反報告)
筍(プロフ) - ロムさん» 楽しんでいただけて幸いです (2017年7月12日 0時) (レス) id: 515ac75390 (このIDを非表示/違反報告)
ロム - 作者様の小説のおかげです。ありがとうございます！ (2017年7月9日 19時) (レス) id: 693a45f20e (このIDを非表示/違反報告)
ロム - ああっ！更新されてる！とパソコンの前で叫んだ私は、今日も正常に動いています。 (2017年7月9日 19時) (レス) id: 693a45f20e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：筍 | 作成日時：2017年6月19日 1時
