一つのじゃない家族って有りですか

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宏太side









「俺もいく」









さっきまで俺に殺気を送っていた慧くんが、突然口を開いた。









「えっ…ありが「勘違いしないで。ダイのためだから」









「分かってるよ、家族だから」









俺がそう言うと慧くんは目を丸くして俺を見る。









「まだ……家族じゃない」









「まだじゃなくて…もう、家族でしょ？」









慧くんはそれ以上何も言わなかった。









この子達は” 大人の都合 ”に失望し、傷つけられたんだ。それを癒せるかなんて分からない。









でも、幸せになってほしいから。









「この先何があっても家族。これは一生の約束」









僕らは今日









家族になりました。

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