まつげちゃんの好きな人 (ページ7)

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ろーくページ7

Gero side

俺は彼女への興味は一時のものだと思っていた

しかし、1週間経ち、2週間経っても
ふとAさんを思い出している自分がいる

なんで？なんでや？？

"本当に気になるんだったらまた来てください！"

彼女の言葉が時間が経てば経つ程
気になる

12月も中旬
12月は何かと忙しい

G「年内は流石に無理か」

年を明けても彼女の事が気になったら
会いに行ってみよう

そう決めて俺は仕事に集中した

1月中旬

俺はパーティ会場だったクラブに足を運んでいた

0時ちょっと過ぎ

クラブ内はあの日よりも爆音の音楽と激しく色が変わっていく照明

フロアの後ろの方では何組もの男女がくっついたり、離れたりしている

彼女が前に踊っていた場所は違うダンサーの子が踊っていた

見渡すとバーカウンターの横で踊っている子がおる

あの子か？

少し近付くとすぐにAさんやと分かった

ゲストには目を合わせない彼女は俺の存在に気付くはずもなく

俺はバーカウンターで酒を買って、少し離れた所の壁にもたれて、彼女のダンスを眺めていた

少しするとダンサーの子たちははけていった

今日来たはいいけど、俺この後どーしたらいいん！？

Aちゃんと話せるんか？

時刻は午前2時過ぎ

ﾄﾝﾄﾝ誰かに肩を叩かれる

メガネにマスクをした女性

『Geroさん！お待たせしました！Aです！』

その女性が俺の耳元まで口を持ってきてそう言った

G「え！Aちゃん！？なんで！？」

爆音の為本当に耳元まで口を持っていって声を張らないと何を言っているのか聞こえない

『Geroさん来た時から分かってましたよ！』

G「うそ！？見えてたんですか！？」

『はい！見えてました！場所変えましょ！』

そう言って彼女は俺の手を取って出口まで向かう

人混みは手を繋いでいないと一瞬で逸れるような状態だった

クラブの外に出ると彼女が俺の手を離す

『Geroさん大丈夫でしたか？強く引っ張ってしまってごめんなさい』

G「いやいや！引っ張ってもらわな出口まで行けなかったですよ！」

『無事出られてよかったですね！実はGeroさんをお連れしたい所があるんです。寒いけど大丈夫ですか？？』

G「あぁ、全然大丈夫ですよ！」

彼女はこっちです！と嬉しそうに歩きだした。