まつげちゃんの好きな人 (ページ22)

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にじゅーいちページ22

Gero side

その後飲み会はだいぶ荒れた

コニーちゃんが食べようとした唐揚げを横取りしたA

めいちゃんに自分の飲んでいた酒を無理やり飲ましたり

やたら俺の箸を使わせろと駄々をこねていた

酔っ払った変態おじさんと化していた

G「Aもう帰るで？」

『やだー！まだげろさんといたい！』

め「うるせーなぁ！」

めいちゃんはAを担いでお店を出た

『わぁ〜めーちゃん力もちー！』

めいちゃんもコニーちゃんもなんだかんだ笑っていて安心した

『めーちゃんかたぐるましてー』

め「バカか！w」

コ「ちょっと難しいね〜」

もう既に仲良いやん

めいちゃとコニーちゃんが一緒の方向なので2人は一緒に帰る事に

俺とAが一緒の方向の為2人とは別のタクシーに乗って帰った

タクシーの中でAの家に向かっていると
Aはすぐに寝てしまった

G「Aもうすぐ着くで？？」

どんなけ声をかけてもゆすっても起きない

俺の家に連れて行くか？

いや、それはまずいよな

運転手「到着しました。」

俺は代金を払ってAを抱えて降りた

もう、うんともすん言わない

G「A、頼む起きてくれ！A！マンション着いたで！」

『ん〜』

急に目を開けたA
何も言わずに俺を引っ張って、マンションのオートロックを開け、エントランスに入る

エレベーターに乗り込み、5階を押した

部屋の前にきて、鍵を開け、そのまま俺を引っ張った

G「え！ちょちょちょ！」

『まだげろさんといる』

G「Aさすがにあかんて」

Aは大粒の涙を流していた

G「え！どないしたん！」

『げろさんいないとやだー！』

子供の様に泣くA

G「分かった、分かったから」

近所迷惑になりそうだったので
落ち着くまで側にいる事にした

頭をポンポンと撫でると
Aはすぐに泣き止んだ

眠いのか大きなあくびをする

G「寝室行くか？」

頷くA

ふらふらのAを支えながら
寝室へ向かい、ベッドへ寝かせる

『げろさん行かないで」』

G「おん、ここにおるよ」

Aは俺の手を両手でしっかりと握って
安心したのか寝てしまった

手を抜こうとしたが閉じた瞼に涙が溜まっているのを見て、今日はこのままでもええかと
諦めた

彼女の瞼に溜まった涙を拭き、俺もベットに頭を預けて眠った