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何故か、咄嗟に隠れながら
彼を見ていた。
傍から見たら、相当不審者だ。
｢ そうやで〜。
ありがとな！ ｣
｢ ありがとうございます〜。 ｣
目の前に広がっている光景に
自分の目を疑う。
………握手、してんじゃん…。
しかも、笑顔で…。
…何であたしとしてくれなかったの？
可愛くないから？タイプじゃないから？
｢ A〜！？ びっくりした！帰ったかと思った！ ｣
｢ しっ！ ｣
隠れているのにも関わらず
最大限の音量で叫ぶ親友。
｢ ？
なにしてんの？
誰もいないよ？ ｣と不思議そうな表情を浮かべ、また再び店の奥へと戻った。
…そんなはずない。
確かにそこにいたのに。
取り残されたあたしは
彼らがいた場所に足を運んだ。
ここで、握手…してたのに。
見たもん、あたし。
｢ …ストーカー？ ｣
背後から声が聞こえて咄嗟に身構える。
………平野、くん。
彼らは狭い路地裏にいたようで
永瀬くんがそこからあたしたちの様子を伺っていた。
｢ …やめてくれへん？ストーカー。 ｣
｢ …はっ？ ストーカー？ ｣
｢ ずっと俺のことつけてたん？ ｣
蔑んだ目であたしを見つめ
ジワリジワリと歩み寄る。
｢ …ちょ、まっ！つけてない！
ストーカーなんてしてませんから！！｣
両手で彼の肩を押した瞬間、
その手を彼に引っ張られてしまった。
｢ それとも…、オトモダチになりたいん？ ｣
彼がニヤ、と怪しげに笑って
あたしの首筋に舌を這わせる。
｢ やっ…。 ｣
｢ そんなにお前が望むんなら、
イケナイこと…してやってもええよ？｣
彼のその言葉を耳で認識した瞬間、
自分の顔が赤くなるのがわかった。
…どうして、こんなこと。
あたしは普通のファンじゃだめなの…？
……ブスすぎてファンになるなって？
彼の鋭い視線にそう聞いてみても
返事は返ってこなかった。
その時、
平野君の手をつかむ細長い指。
｢ 紫耀、ここ外やから。
もうやめとき。｣
路地裏で壁に持たれていたはずの永瀬くんが
空気を読むことなく
ニコッとあたしに微笑んだ。
｢ 永瀬です。よろしく。
名前なんて言うん？ ｣
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すずか(プロフ) - 初めまして♪シュガーさんの作品全部読ませて頂いてます。この作品もとっても面白いです。更新、大変かとは思いますが頑張ってくださいね(*^^*) (2017年1月17日 12時) (
レス) id: e9e2089ec7 (このIDを非表示/違反報告)
岩橋さち(プロフ) - 更新楽しみにしています。コメント遅くなってしまいすみません。 (2017年1月16日 23時) (レス) id: eb07e3b2e4 (このIDを非表示/違反報告)
りん - このおおはなし本当に好きです！更新楽しみにしてます！ (2017年1月9日 1時) (レス) id: 1ae81e7ff8 (このIDを非表示/違反報告)
みさりん - とっても面白いです！！更新頑張ってください！ (2017年1月6日 22時) (レス) id: 05a8af2ae1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シュガー
| 作成日時：2016年11月20日 22時
