太郎太刀《刀剣乱舞》 ページ1
人の身とは不便なものである。
刀だった頃には感情なんてものはなかったものの、今となってはその感情が行動を邪魔してしまう。
今もそうだ。
好敵手に用事があるのだがどうも緊張してしまう。
昔のような命のやり取りならば緊張するのは当たり前なのだが、もちろん今回の用事はそのようなものでは無い。
やはり、とりあえず声をかけるべきなのだろうか……。
部屋の前にいるのに気づかれていたらどうしようか…。
｢何か用ですか。｣
｢……？…あ、すまない。主に『太郎太刀と食べて！』、と菓子を頂いたんだ。｣
｢そうですか。では茶を入れてきます。｣
｢すまない、助かる。｣
……はぁあああ緊張したぁああああ。
とはいえ、主は何故太郎太刀と一緒に食べてね、などと言ったのだろうか…。
後で主に聞きに行こうか。
｢どうぞ。｣
｢ありがとう。｣
その後は普通に菓子を食べ軽く話して出てきた訳だが、主にやはり聞きに行くべきか。
｢あ！人妻はっけーん！｣
｢私は人妻では無いけど…？｣
｢でも主は『あの2人は夫婦みたいだよね〜。』って言ってたぞ！｣
｢……本当に？｣
恥ずかしいとはこういう感情を言うのか、と実感している。
ならば主は夫婦仲良くお菓子を食べてね。という意味でくださったのだろう。
気付かずに行った私も私だが、あいつはどう思っているのだろうか、
｢ちぇ〜人妻じゃなかったのか〜。｣
｢私の妻になにか用でしたか？｣
え？
聞き間違い？
｢やっぱり人妻だったんだ！｣
驚いた顔で私はしれっと妻とか言ったこいつの顔を見る。
｢忘れ物です。｣
そう言い私のおでこに口付けをする。
私は恥ずかしくなり顔を下に向けた。
｢…嫌でしたか？｣
｢…別に、｣
｢恥ずかしかっただけ。｣
✄-------------------‐✄
なんか違う感
続く
お気に入り登録で更新チェックしよう!
最終更新日から一ヶ月以上経過しています
作品の状態報告にご協力下さい
更新停止している| 完結している
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あや | 作成日時：2023年1月30日 5時
