音色1 ページ2
Aside
ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ…
A「…んぁ…？」
チャイムの音で目が覚めた私は誰もいない教室に取り残されていた
窓の外を見ると既に薄暗くなっていた
A「誰か起こしてくれたって良くないか…」
そんな事をぶつぶつ呟きながらも帰る支度をする
ふとスマホを見るとお兄ちゃんからのメールが来ていた
灰ごめん、今日はやる事あるから先に家帰ってるよ
灰帰り遅くなるなら連絡してね
このメールが来ていたのが約2時間前か…
とりあえず少し遅くなる、と連絡し私は昇降口へ向かった
にしても、普段この時間まで学校いる事が無い為少し不思議な気持ちになった
自販機に行くついでに少し遠回りをして昇降口へ向かう事にした
自販機で飲み物を買い薄暗い1階の廊下を歩いているとどこからか楽器の音と歌声が聞こえた
A「一番奥の部屋からだな…」
音が聴こえるその部屋の前で足を止め耳を澄ますと3人の声が聞こえた
？？？「晴〜そこで盛り上がるのめぢゃめぢゃいいい！！」
？？？「それは僕も思った！」
？？？「ホント？良かったー、ちょっとアレンジ入れてみたんだよねぇ」
何やら褒めあっておるな…
そんな事を思いながらまた耳を澄ますと演奏が始まった
A「…っ！」
私はその演奏を聴いて衝撃を受けた
A「キレイな音色…」
何を思ったのか私は自然と扉に手を伸ばしていた
ｶﾞﾗｯ…
？？？「〜♪…おっ？」
？？？「！？」
？？？「ふぁ！？」
A「………ん？」
……………
A「！？？！？！？！？ご、ごめんなさいいい！！！」
そう言って逃げ出そうとした瞬間腕を捕まれ「待って！」と叫ばれた
それにびっくりし体をはねらせる
？？？「あっ…ご、ごめんね？急に掴んだ上に大きい声出しちゃって…」
A「…だ、大丈夫、デス…」
腕を掴んだ犯人は片目を隠した美少年でした
続く (更新停止中)
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作成日時：2021年9月14日 15時
