XV ページ18
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終わった…?
誰もが息をついた瞬間
まばゆい輝きが彼女らを襲った。
「な!?」
『ッ!!』
眩しさで目も開けていられない。
思わず目を瞑り 手で目の前を覆った。
妙な浮遊感に目を開けると、全員が暗闇の中を漂っていた。
一点だけ、淡く光るものが遠くに見える。
「…ここは…?」
『…(浮いてる)』
浮いてることに不思議に
思ったAだったが どこからか鳴り響く鐘の音に気を削がれた。
頭が痛くなる。
「おい!どうなってるだよ!」
スノウの疑問に答えられる者はいない。
右も左も上も下も分からなくなるその現状に皆 戸惑うばかりだ。
だんだんと大きくなる鐘の音に、違和感を感じたAは一点だけ光る箇所が気になって仕方がない。
目をこらす、するとそこには
『………ファルシ?』
先程 倒したはずの敵そこにはいた。
「「!」」
ファルシはこっちに向けて光触手を放ち全員を絡め捕らえる。
「なっ!?」
『(離れ、ないッ!!)』
体をどんなに動かしてもその触手が離れることはない。
ピリリッ『ぅ!?』
触手を剥がすことに集中していた為か右手の甲に走った痛みへの反応が遅れた。
しかし、その痛みよりも急激な眠気に襲われ
Aは目蓋を閉じた…
≪堕ちていけ──≫
また、誰かの声が聞こえた気がした。
*To be continued*
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