【D灰】罪と罰 (ページ12)

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第十一夜【誰？】ページ12

ｻﾞｯ

｢神田!!A!!キミ達動けたんですか!?｣

ティキに邪魔され、後ろに飛び退いてきた神田とAにアレンは問い掛ける

｢悪いかよ｣

神田は心配するアレンに対してしれっと答える

｢相変わらずﾑｶﾂｸｰ……悪かない…ですがだったらなんで今まで固まってたのか大変気になります｣

｢脳天潰されて起きたら2人ともココにいたんだ、状況理解すんのに時間かかったんだよ｣

そういいながら神田は、ギャア!!と叫び、じたばたするロード人形も他所に、その首に巻き付いているリボンをほどく

ドゴォ!!

その時、床下の導管がアルマの水槽をブチ破り、出口を塞ぐ

｢下等生物め、本当に状況を理解しているのか？
とくに『14番目』｢二度と教団へは帰さない｣って言ったよね？｣

怒りの表情を浮かべ、導管を操るデザイアスが更に床下からアルマの肉体を引きずり出す

｢アレン・ウォーカー、キミが自ら進んで教団を捨てられるようにしてあげマショウ♪
今日はキミの退団パーティーでス♪｣

｢誰ですかあれ…｣

アルマを見て、アレンは困惑の表情を浮かべる

そんなアレンに怪我のせいで息も絶え絶えのトクサが答える

｢アルマ=カルマ、私たちサードの第一母胎です……元は神田ユウ、桜咲Aと同じ人造使徒の被験体…｣

(え……？)

アレンは驚いて、先程からアルマを見つめたまま動かない2人を見る

｢誰？そいつ｣
｢誰だそいつは｣

首をかきながらどーーんと言ってのけた神田と、相変わらずの無表情でｺﾃﾝと首を傾げて言ったAに、事情を知る者達は驚きのあまり動きを静止した

｢｢｢｢(…………へ？)｣｣｣｣

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