＊ ページ44
「しゃおろんくん、痛い、いたいよ」
「ん、ああ！すまん！大丈夫？」
シャオロンは立ち止まり、優しくAの手首をさすった。自分が力を込めすぎてしまったからか赤くなっている。
シャオロンはまるで飼い主に叱られた犬のような幻覚を抱きそうになるくらいのしょんぼりとした顔をAへと披露した。
「ごめんなあ、痛くない？」
「もう大丈夫。それよりも、さっきの子……」
Aは後ろを気にするように振り向いて、心配そうに眉を下げた。
けれどシャオロンはけろりとした様子で、なんでもないような声のトーンで会話を紡いだ。
「気にしなくて大丈夫やろ。あいつ、Aに酷いこと言おうとしてたし」
「う、うん……、でも……」
「それに俺、A以外の人間なんて、どうでもええし」
さらりと言うシャオロンに少し引きつつも、Aは嬉しかった。
自分のことをこんなにも好きでいてくれる男の子が、Aも大好きだった。
だめだめの自分にそばにいてくれるシャオロンが、Aは大切だった。
だからさっき意図的に傷つけられたのは痛かったし怖かったけれど、シャオロンが怒ってくれたことが嬉しかった。
それでも、まあ、やりすぎではあったと思う。
泣いていないだろうか、とAはさっきのクラスメイトの子が気になったけれど、シャオロンが「それよりも」と先ほどまでの会話がどうでもいいとでも言いたげな風に会話を切り出したので、Aの意識は完全にシャオロンへと向けられた。
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じばくとっこうたい - エストが出来るのであれば、出夢ちゃんみたいなヤンデレshaさんが読みたいです。よろしくお願いします) (2021年4月19日 21時) (
レス) id: 05f946baf6 (このIDを非表示/違反報告)
じばくとっこうたい - なでこちゃん！！！！！私の推しで、口調とか雰囲気がすごく再現されていてびっくりしました。前作の方でも黒猫ちゃんが出てきてめちゃくちゃ興奮いたしました←文章もすっごく素敵で、他の作品も読ませていただきました。これからも応援させていただきます。(もしリク (2021年4月19日 20時) (レス) id: 05f946baf6 (このIDを非表示/違反報告)
1 - 凄いグッサリきました！リクエストに応えていただきありがとうございます。現実が見えてるけど止めないタイプのメンヘラっていいですよね。 (2020年12月17日 0時) (レス) id: 3bc86cc6f5 (このIDを非表示/違反報告)
1 - それと、リクエストを1つ。個人的に、utさん、sypさんのメンヘラが好きで、どちらか書いていただければ嬉しいです。よろしくお願いします。 (2020年10月22日 21時) (レス) id: 3bc86cc6f5 (このIDを非表示/違反報告)
1 - 私に凄く刺さるお話ばかりで、とても楽しませて頂いています。やっぱり、メンヘラやヤンデレっていいですよね。これからも応援しています。 (2020年10月22日 21時) (レス) id: 3bc86cc6f5 (このIDを非表示/違反報告)
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