リベンジポルノ未遂【shp】 ページ30
「別れたいんだけど……」
言った。言ってしまった。
後悔はない。もう後悔は済んでいた。私の中で自己完結していた。
ショッピくんに抱かれるのが気持ち悪くなった瞬間、私は彼と距離を取り、そして別れることを決意した。
なんで気持ち悪くなったのかなんてうまく言葉にはできなかったし、ショッピくんに至らない点があったわけではない。
でも、それでも、私の中にはもうショッピ君と幸せになれる未来が見えなかった。
だからショッピくんに別れ話を切り出した。
ショッピくんは無言で私を見つめている。なにも喋らないのが逆に怖い。
するとショッピくんはスッと、スマホをポケットから取り出した。
「これ、なーんだ」
ショッピくんがポチッと動画の再生ボタンを押した。
どうやらショッピくんが撮影したものらしいのだが、一体何だというのだろう。
次の瞬間、高い喘ぎ声が流れ出た。
それは聞き覚えのある声だった。
信じたくなかった。冷や汗が流れる。
ショッピくんはにやにやと笑っている。それが怖くて仕方がない。
「かわええやろ、これ」
そこに映っていたのは、あられもない私の姿だった。
いつ撮られたのか、見当もつかない。
そういうプレイはしたことなかったので、たぶん彼が無断に撮影したものだろう。私は行為に夢中でそんなことは知らなかった。
「いやー、これ、撮っといてよかったわ。いつもはオカズにしてるんやけど、こういう時に使えるからなあ。ねえ、Aさん？」
突然声をかけられて、びくりと身体が跳ねる。ショッピくんは先程のにやにやとした笑顔を浮かべたまま、私を見つめていた。右手には私と色違いのカバーがつけられたスマホを握っている。
「ねえ、Aさん。これ、どうすると思います？」
「え、」
どうするって、わからない。私は彼じゃないんだから、彼が考えていることなんてわかるはずもない。
「わかりませんか。幸せな脳みそですね」
ショッピくんは軽く煽ったあと、今まで私が見たこともないような悪い顔をして平然と言った。
「これ、ネットにばら撒こうかなあって、ね」
ひゅっ、と息を吸う音が聞こえた。私の喉からだ。
冷静になれるわけなかった。
冷静にさせてくれるはずがなかった。
ショッピくんは本気で私と別れたくないと思っている。そして私を脅してでも付き合い続けたいと考えている。
私はこの時初めて彼から逃げられないことを悟った。
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じばくとっこうたい - エストが出来るのであれば、出夢ちゃんみたいなヤンデレshaさんが読みたいです。よろしくお願いします) (2021年4月19日 21時) (
レス) id: 05f946baf6 (このIDを非表示/違反報告)
じばくとっこうたい - なでこちゃん！！！！！私の推しで、口調とか雰囲気がすごく再現されていてびっくりしました。前作の方でも黒猫ちゃんが出てきてめちゃくちゃ興奮いたしました←文章もすっごく素敵で、他の作品も読ませていただきました。これからも応援させていただきます。(もしリク (2021年4月19日 20時) (レス) id: 05f946baf6 (このIDを非表示/違反報告)
1 - 凄いグッサリきました！リクエストに応えていただきありがとうございます。現実が見えてるけど止めないタイプのメンヘラっていいですよね。 (2020年12月17日 0時) (レス) id: 3bc86cc6f5 (このIDを非表示/違反報告)
1 - それと、リクエストを1つ。個人的に、utさん、sypさんのメンヘラが好きで、どちらか書いていただければ嬉しいです。よろしくお願いします。 (2020年10月22日 21時) (レス) id: 3bc86cc6f5 (このIDを非表示/違反報告)
1 - 私に凄く刺さるお話ばかりで、とても楽しませて頂いています。やっぱり、メンヘラやヤンデレっていいですよね。これからも応援しています。 (2020年10月22日 21時) (レス) id: 3bc86cc6f5 (このIDを非表示/違反報告)
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