10話 ページ12
この作者のアリスって人、モンドの歴史的な建物を爆弾で破壊してる…?
息を整え、同じページを見ると…やはり「爆破」というワードがでている。
いや、私の翻訳、間違ってないよね…?
「これは、観光ガイド…よね…?」
ガイドって書いてあるんだから、色々とためになる話が詰まってる筈だと、本を読み進めることにした。
少し驚きはしたが、内容は確かに各地をちゃんと巡ってるものであり、作者の感想やらがふんだんに盛り込まれている。
やってることは一部苛烈なところはあるけれど、本として見る分には結構面白い。
私の「モンドの観光地全部巡ってやるぞ!計画」の参考になりそうだが、…もう少し違った主観で観光地を見てみたいと思い始める。
観光地の正確な場所を記した地図とかあれば効率よく巡れ…いや、観光なのだから、もう少しモンドの歴史を簡単に調べて、巡る順番を考えてみるのもいい。
どうしよう。
「んー…。」
「なにかお困りかしら?」
「ふぇぃひゃっ!?」
声をかけられ、思わず謎の声を上げてしまい、はっと口を抑える。
図書館ルールの中にはちゃんと『図書館ではお静かに』と表記されていたからだ。
「ふふっ、可愛いわね。でも、そんなに慌てなくても大丈夫よ。」
声のする隣を見れば、にこにこと紫帽子に露出の高い服を身にまとったセクシーなお姉様が微笑んでいる。
「読書中にごめんなさい。私はリサ、図書館司書よ。」
と、図書館司書だって…!?
思わず立ち上がった。
なにかまずいことをやらかしてしまったのだろうか。
…と思ったらそうでもなさそうだった。
「……貴方見ない顔だけど、もしかしてモンドは初めて?」
「はい。」
「『テイワット観光地ガイド』ね…。その本を読んでるってことは、モンドの観光でもするのかしら?」
「はい。…その、明日辺りに各地を巡ろうかと思ってます。
あ、あの、リサさん、モンドの歴史をまとめた本とかありますか?」
「ふふっ。ええ、あるわよ。少し待っててちょうだい、すぐ持ってくるわ。」
そう彼女が言ってから戻ってきた時には大量の本が目の前に置かれていた。
しかも全部分厚い。
「はい、モンドでの歴史をまとめた本よ。この中でも比較的読みやすいのは、これと、この本と……あとこれね。もっと内容を深く知りたいのならば、ちょっと分厚くなっちゃうけど、こっちの本もおすすめよ。」
128人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
沙稀乃(プロフ) - Dorothyさん» こちらこそ、読んでいただきありがとうございます!!とっっても嬉しいです!!また、ネタが降りてきたら、第二部みたいなのを一気出しをしますので、その時はよろしくお願いします!!(*^^*) (11月26日 12時) (レス) id: 5e2cd7ca09 (このIDを非表示/違反報告)
Dorothy(プロフ) - 推し×ヤンデレ大変誠にありがとうございます、毎秒更新楽しみにしております最高 (11月25日 21時) (レス) @page26 id: 7168971a27 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:沙稀乃 | 作成日時:2023年11月24日 17時