【wrwrd】我々は恋のキューピット[ut]

☆ﾊﾁ ページ9

そして時は経ち、夜の8時を回った頃。

【side.sn】


『ﾋｯｸ、ぞむはん飲みまひょ〜よ』


べろんべろんに酔ったAがゾムにお酒をすすめている。


zm「ちょ、お前酔いすぎやw」


流石のゾムも少し引き気味…。


sn「酒に弱くてね…」


昔から、あまりすすめないようにはしてきたが、今日は特別ということで好きなだけ飲ませてやった。


そして今、後悔してる。


『だいせんせ…飲む？』

ut「え、俺ぇ？」

『飲もーよ〜』


ゾムが飲まないことに気づいたのか、Aは標的を大先生に変えた。

だが、大先生の方ももう既に頬を赤らめている。


rb「Aちゃんやめたれ、大先生ももう結構飲んで…」

ut「よっしゃ！飲むで！」

rb「へ？」

『大先生すごーい！』


ロボロが止めてくれたにも関わらず、大先生は傍にあった酒をぐびぐびと飲んでいく。


ｺﾞｸｺﾞｸ…


ut「ぷはぁ！のんだでぇ！」

kn「いやお前w飲んだでぇちゃうやろw
顔真っ赤やで？w」


コネシマの言う通り、大先生の顔はさっきとは比にならないくらい赤かった。


sn「ちょっと…無理すんなよ？」


一応、俺も止めておく…。


ut「Aちゃ、俺いっぱい飲んだからご褒美欲しいな？」

大先生が妙に真剣な顔でAに言っている。

は？ダメに決まっとうやろ？


zm「おま、それ目当てで…」

『えぇ？ご褒美ぃ？』

ut「うん」


やばいぞ。
酔ったAが間に受けてる…


sp「大先生w目がマジっすw」


いやほんまに。

Aが食われる。


『せやなぁ…』


いやいや、何本気で考えてんの？！


sn「ちょ、Aせんくていいk…」


俺の制止も聞かず、Aが大先生に近づいた。

…近づいた？！


『これで我慢してぇな！




ぎゅーーー』



ut「え…」


なんということだ。
Aが、大先生に…

ハグした…


rb「ま、まじてしたやん…」

zm「可愛いな…」←

kn「大先生、固まってるやん…」

sp「珍し…いつもなら腰に手ぇ回すのに」←


みんな驚きで目を丸くしている。

数名おかしいが。



『ふふふ。…ご褒美やで？』


最後にそういうと、Aは机に突っ伏して、すやすやと寝息を立てて寝てしまった。


sn「ちょ、A？」


軽く揺するが、全く目を開けようとしない。


sn「はぁ…」


「すまんなぁ、大先生」と詫びを入れると、大先生はまだ固まっていた。



どうした？こいつ。



そんなに、驚いたんか？





俺はAの背中を擦りながらふと疑問に思った。

☆ｷｭｳ→←☆ﾅﾅ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す