隣の席が７席 女子の視線が怖い ページ11
二時限目は数学。引き続き長谷部先生の授業だ。
マズイ。さっぱり分からない、という程ではないけど、復習範囲の問題で躓いてしまう。
応用問題となると、解くのにかなりの時間を要する。
「質問がある者は手を挙げろ」
そう言いつつ、長谷部先生は赤ペン片手に教室内を回る。
まぁ、先生呼ぶほど難しい問題は無いかな……今のところは。
あ、シャー芯無くなった。しかも、今日、丁度シャー芯の換えが切れてる。
あんまり、先生は呼びたくないんだけど。
「御手杵くん、もし良ければ、シャー芯貸してくれない？今度新しいもの買って返すから」
厚かましいのを承知しつつ、小声でそう言って、御手杵くんを見た。
寝てるじゃん！
小突いて起こそうとしたところ、後ろから肩に手が乗せられた。
私の席は一番後ろ。つまり、この手の主は……
「おい、A、どうした？様子がおかしいぞ」
やっぱり長谷部先生だ。前方から来る女子達の視線が痛い。
「シャー芯が、無くなってしまったので……」
「じゃあ、俺のをやろう。何�个澄�」
女子の視線がより一層強くなる。
「0.5�个任后�
それを聞くと、長谷部先生は少し考え込んだ。
「0.5�个六�っていないな……」
「じゃあ、大丈夫ですよ……、残った部分でなんとかしま」
「よし、俺のシャーペンを一本貸そう。今日の終わりに返してくれ」
私の言葉を遮り、先生が言った。彼は自分の筆箱からシャーペンを一本取り、私に渡した。
「よし、これで良いだろう」
「あ、ありがとうございます」
最早、女子の視線は、真夏の海の紫外線を越える程、痛くなっていた。
なんであんな地味な奴が先生のシャーペンを……って声が聞こえてきた気がする。
でも、先生に返すのも失礼だ。
それに、そんなことしたらそれはそれで女子に目を付けられそうだし……。
諦めて、先生のシャーペンを使うことにした。
女子の視線も、弱まってくる。
プリントに『=』を書いたところで気づいた。
このシャーペン、1.3�个澄�太い！
でも、これを使うしかないか……。折角の先生のご厚意だし。
授業が終わったあと、ふと思った。
私にずっと強い嫉妬の視線を送っていた女子達は、勉強しなくて良いのだろうか？←
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佐々木んちょ(プロフ) - 紅鮭さん» そんな風に言ってもらえて、嬉しいです！これからも頑張ってじゃんじゃん更新していきます！(｀・ー・´)b (2018年5月19日 20時) (
レス) id: 6ee39c9361 (このIDを非表示/違反報告)
紅鮭(プロフ) - ﾋｪ、文章の書きかたとかすごく好みです……。評価ボタン足りません……笑 応援してます。更新頑張ってください！ (2018年5月19日 17時) (レス) id: 6e2e2a647b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：佐々木んちょ | 作成日時：2018年5月14日 17時
