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外来人のコミュ力が高いとこうなる 園城寺梢 ページ49

「はえー、なんやえらい緑緑したところやなぁ」

ぼさぼさの短い黒髪と黒縁眼鏡と二色に分かれた右目が目印の少女、園城寺梢は初めての林道を歩いていた。ちょっとした暇潰しにそこらを歩いていたら、気付いたらこんな林の中に居たのである。どうにも誰かの声を聞いた気もするが、詳しい事は忘れた。梢は過去を振り返らない主義なのだ。

「……お、あんな所に集団がおるやん。道聞いてみよか」

梢の視線の先には、黄緑や黒や黄色やエトセトラ、カラフルな髪色の人々の集団が居た。梢は一番話しかけたら面白そうな人に狙いを定め、金髪のお洒落さんの肩を叩く。

「あのー、すんません。ここってどないな場所なんです?ウチ、気付いたらこの道におって、帰り方がわからへんのですけど」

金髪のお洒落さんが振り向いた。お洒落さんはなんと驚いた事に、虹色の目をしていた。梢の紫と黄色に分かれた右目以上に変わった目である。それに途轍もない美人さんで、自分の容姿にコンプレックスがある梢には目眩がする程衝撃的だった。

「あらー?貴方も外の人かしら。ねぇ影、外の人がまた増えたわー」

「あ?こいつも外来人かよ。最近多いなマジで」

「せやわ、まだ自己紹介してへんかった。ウチは園城寺梢って言いますー、よろしゅうなぁ」

「ちょっと待てお前、えーっと梢、ストップ。会話が渋滞してるから。あと影、光、質問されてんだから対応してやれ」

小仏トンネル付近並みに渋滞している会話の仲裁に入ったのは、ジャージを着た黒髪の少年である。少年の側には緑髪の美女、黄緑髪の少女、ヘッドホンの少女、変わった左目のポニーテールの少女、眼鏡の少年が居た。ヘッドホンの子は眼鏡の少年の背後に回ってこっちを覗いていて、黄緑の子は気怠そうに溜息を吐いて、金髪のお洒落さんの横にいる黒髪の人はこれまた気怠そうだった。

「あー、そうだな。園城寺梢、お前は幻想入りした。帰っても良いが帰ると損するぞ。幻想入りってのはここら一帯―――幻想郷に来るって事だ。そこの奴らも一緒だから仲良くしてやれ。以上」

「幻想入りって聞いた事あるわー。東方?やっけ?そんな感じのアレやろー?うん、知っとるわ。んでー、お姉さん達の名前を聞いてもええ?」

梢は黒髪の人の話に返して、金髪のお洒落さんから近い順に名前を聞いて回る。黄緑の子は割とあっさり教えてくれたり、ヘッドホンの子はなかなか教えてくれなくて眼鏡の少年が教えてくれたりと色々あった。

「改めて、ウチは園城寺梢や。何卒何卒、よろしゅう頼んますわ」

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うp主こと東方好き死神まお(別アカ) - さっきさん» ありがとうございます! (2022年8月19日 13時) (レス) id: d45d880fd4 (このIDを非表示/違反報告)
さっき(プロフ) - 更新しました!あと、お話がいっぱいなので新しく作っておきます! (2022年8月19日 13時) (レス) id: cc7395c068 (このIDを非表示/違反報告)
さっき(プロフ) - 更新します! (2022年8月19日 12時) (レス) id: cc7395c068 (このIDを非表示/違反報告)
フウ(プロフ) - 更新しました! (2022年8月19日 12時) (レス) id: b910a0dd1c (このIDを非表示/違反報告)
フウ(プロフ) - 更新します! (2022年8月19日 12時) (レス) id: b910a0dd1c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サナティ x他5人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/  
作成日時:2022年8月6日 9時

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