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大悪魔と邂逅する巫女、物騒な事にはならない 神在月霊華 ページ30

大決闘祭なるものが開催されるらしい。
金髪碧眼のお嬢様美少女・神在月霊華は天狗からそんな内容の新聞を受け取ると、さっと目を通すなりすぐに捨ててしまった。

『おや、霊華は参加しないのですか』

自分の中から神の声―――霊華はその身に神々を宿しており、こうしてコミュニケーションを取ることができる―――が聞こえる。霊華は人里の復興具合を確認がてら道を歩きつつ、わかり切った事だとでも言いたげに首を振った。

「簡単な事よ、オーディン。こんな大会はただの見世物、要は参加者が娯楽として消費される舞台でしょう。そんなものに高貴な生まれの私が参加するなど、天地が逆転してもありえませんわ」

『霊華がそう思うのなら止めませんけど、雪舞のお嬢さん以外の人とも多少は付き合いをしていくべきだと思いますよ?このままではぼっち街道まっしぐらになってしまいます』

「う、うるさいわね!少しは巫女に対して敬意を払ってもらえないかしら⁉それに桜以外にも私には友人くらい……居る……わよ……?」

『居ないではありませんか』

「辛辣にも程がありますわこの片目を泉にぶち込んだイカレ老人!」

『イカレ老人とは失礼な、ミミルの泉に片目を捧げたのは必要な事だったのですよ。……まあ霊華の真意はわかっています。どうせ決闘で私達を使って、不必要に疲弊させないようにとでも考えているのでしょう?』

霊華の心を全て見透かしたような台詞に、霊華は一瞬言葉に詰まる。しかしこの霊華の反応を見てニヤニヤしているであろう相手方の表情に腹が立って、霊華はつっけんどんな態度で言葉を返した。

「わっ、分かっているなら大人しくなさいな。異変が起きない限りは消費文明の恩恵に感謝しながら大決闘祭を観覧して、一通りこの幻想郷という場所を探索してみましょうか。良い洋菓子店があれば最高だわ」

『美味しそうな和菓子屋ならさっき通った路地裏にあったわよ』

「あら、本当かしら?ケーキには及びませんが、和菓子も中々に美味。今日のブレイクはそちらのお店にしましょうか。フレイヤ、案内して頂戴」

脳内の声の従うがまま、霊華は路地裏を進んでいく。『ここよ』と声が囁いた場所で立ち止まると、風情ある木造建築の建物の前にいくつかの椅子と大きな和傘が置かれた店があり、黒髪の少女が三色団子を頬張っていた。

「御機嫌よう、よくこの店に来られるんですの?」

まあな、と顔を上げる少女。宝石に負けず劣らずの輝きを持つ赤い瞳と目があった霊華は、少女からただならぬ雰囲気を感じ取っていた。

実行委員の打ち合わせ リリティア=ロレンツェティ→←この発狂に突っかかった貴方、東方オタクですね? ディアボロ



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うp主こと東方好き死神まお(別アカ) - さっきさん» ありがとうございます! (2022年8月19日 13時) (レス) id: d45d880fd4 (このIDを非表示/違反報告)
さっき(プロフ) - 更新しました!あと、お話がいっぱいなので新しく作っておきます! (2022年8月19日 13時) (レス) id: cc7395c068 (このIDを非表示/違反報告)
さっき(プロフ) - 更新します! (2022年8月19日 12時) (レス) id: cc7395c068 (このIDを非表示/違反報告)
フウ(プロフ) - 更新しました! (2022年8月19日 12時) (レス) id: b910a0dd1c (このIDを非表示/違反報告)
フウ(プロフ) - 更新します! (2022年8月19日 12時) (レス) id: b910a0dd1c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サナティ x他5人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/  
作成日時:2022年8月6日 9時

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