【募集企画】東方幻想記録物語11巻 (ページ26)

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お前が出ないでどうする　ディアボロページ26

パレットハコニワの中。
床に寝っ転がる私。
今日も今日とて絵を描くイラ厨眼鏡。
そして私は、思ったことを口に出す。

「バレットフィリア達の闇市場やりたい」

「メタいぞ」

一蹴。
でもまさかあのキャラの立ち絵が出るとは。
これ以上はネタバレになるから言わないが。
すると、珍しくイラ厨眼鏡が口を開いた。

「…なあ、てかお前大決闘祭出ないの？」

「は？年中無休お絵描き人形のお前がやっと自ら口を開いたと思ったらそれかよ。パスパス」

「何でだよ。お前戦闘狂じゃん」

「戦闘狂じゃねーよ。それに私はこういうのは見る専なの」

「…どうしても出ない、か…しょうがないな」

イラ厨眼鏡はおもむろに筆を置くと、筆ペンを取り出す。
その動作で、私は全てを察した。

「！お前まさか…？」

「嗚呼。お前が出るというのなら、イラスト…いや、同人誌書いてやる」

同人誌。

この世の全てを救う、魔法の本。

聖書なんかより100倍役に立つ。

「そそそそれまじで言ってます？」

「嗚呼、マジだ。それもお前が一番好きなカップリングで、一番好きなシチュエーションで書いてや
　る。結構長めのな」

「…」

私は考える。

そして、10秒に渡る長考を経て、私は決断を下した。

「出よう」

「よっしゃ」

仕方ない。うん。

「じゃあ行ってくるわ…あ、色は…」

「付けるな、だろ？」

「大正解」

バンッ

少し飛んで、文の元に辿り着く。

「文」

「あやややや！これはこれは、最近噂の！是非取材を…」

「じゃーねー」

目にもとまらぬスピードで名前を書き、私は早々に立ち去る。

そしてパレットハコニワに戻り、おやつカルパスを齧っているころ…

私が参加するという情報は、天狗の手によって、幻想郷中に知れ渡っていた…