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「清々してる筈ないじゃん〜・・・・・・ も〜・・・・・・
待っててイイなら待ってるよぉ・・・・・・ 」

読み終わってテーブルに両腕を投げて、つっ付したAは
誰かに文句を投げる位の声のトーンで言った。
手紙を右手に握ったまま。




龍友と話した時以来の込み上げる涙。
どうして良いのか解らない程に次から次へと溢れ出る。




その涙の行方は投げた右の制服の袖に吸収されていく。




「そうだ! 」 顔を上げてテーブルに音を発てて付いた両手。

床にテーブルの足が擦れる鈍い音を一瞬響かせて
Aは立ち上がった。




住所が書いてるって事は、返事を書いても良いって事なんだ・・・・・・。

Aは走った。 踵を返して。




軽い足音を響かせて階段を登る。
自室に入りテレビボードに隣接した棚の引き出しを開けた。




漁って出したのはレターセット。

某キャラクター(リボンをつけた猫 ) が描かれた
可愛らしいレターセットだ。




多分、少年院に居るんであろう春山。

そのキャラクターは、そぐわないかもしれないし
失礼に当たるのかも知れないと思った。




しかし、それしか持っておらず
透明ビニルから便箋を取り出しながら小さなテーブルの前に座った。



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作者名:10 | 作成日時:2016年7月16日 21時

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