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仕分けしていく新聞。
10日前のから、やっと一昨日の日付まできた。




一昨日の朝刊と夕刊の間に挟まった白い封書。
解りやすく書くと、よくある茶封筒の白いバージョンの封筒だ。




それは裏返しになっており、誰宛か一目では解らなかった。

封筒の封には桜のスタンプが捺されている。




もうすぐ夏が来るのに桜のスタンプ・・・・・・?

Aは不思議に思いながらフッと左下に目をやった。




見知らぬ郵便番号。 見知らぬ住所。 見知らぬ文字。
しかし住所の横に書かれているのは春山の名前だった。




ミミズが張ったような文字。
でもそれは、とても丁寧に書かれているのが手に取る様に解る。




裏返した封筒はAの家の住所。
そしてAのフルネームの後に 「様」 の文字。




一端手紙をテーブルに置いたAは
椅子に座り直し、大きな深呼吸をした。




ーー 別れの言葉が綴られてるかもしれない。
この手紙を呼んだら、終わりかもしれない ーー




そう思うと再び手紙を手にとる事を拒んでしまう。



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作者名:10 | 作成日時:2016年7月16日 21時

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