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それから暫くしてからだった。
Aも床に正座をしてから口を開いたのは。
「ねぇ数原? 」
「ん? 」
「私、待ってようと思う。
もしかしたら振られるかもしれないけどね?
待ってようと思うんだぁ。
帰って来た時に、何してたの? って怒られないように
頑張ろうと思う。 ありがとね 」
Aが抱える龍友の制服は涙と鼻水でカペカペ。
Aは、クリーニングに出してから返すと言って立ち上がった。
「今日は帰るね。 三年になってから勉強全く手付かずだったから
家庭学習に励むわ。
取り敢えず、目指せ! 志望校!! 」
Aが志望する高校は、この辺ではトップクラスの進学校だった。
制服が可愛いから。 と云う理由で目指してきた。
ミズハ達も勿論一緒の共学の高校。
「頑張れよ 」
「うん 」
この日から、龍友と一緒にいる時間が多少増える事になる。
それが、もしかしたら運命の分かれ道だったのかもしれない。
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作者名:10 | 作成日時:2016年7月16日 21時