幻想華 (ページ2)

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「おっかしいなぁ～･･････」

コンビニで幕の内弁当を買ったAは
それを頬張りながら携帯を見つめながら首を傾げた。

時刻は20時。
帰宅をし入浴を済ませてからだった。

春山からの着信が無い代わりに
知らない番号から数度着信履歴が残っている。

首を傾げるも、知らない番号に掛け直す事が出来なかった。

今すぐ春山宅に戻ろうか? と、おもった。

でも４月一日から仕事を始めて
起こさないように、そ～っと起きる春山の姿を見て
晩御飯を食べた後は受験を理由に家に帰る様になった。

勿論誰も居ない家に帰るのは防犯諸々で反対をされた。
が、受験を控えた中学３年生との事で
春山含め誰も何も言えなくなってしまったのだ。

空になったPF容器をシンクで水洗いした後で
再び着信履歴を確認する。

なんら代わり無い履歴は、その日
埋まる事がなかった。

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