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4月6日。 その日は午後から入学式がある為、午前授業だった。




式典の設営と云えば、今まで座っていた生徒用の木製椅子を
体育館に運ぶだけ。




Aは3時間目終了後、体育館の決められた場所に椅子を置き
友人であるミズハ達と体育館を後にした。




「腹減ったな〜! どっか寄って何か食って帰んねぇ〜? 」

Aが在籍する仲良しグループは数名の男子も在籍している。

その中の一人が頭の後ろで指を組んで言った。




この時。 Aが真っ直ぐ家に帰って居れば・・・・・・




少なくとも数日のもどかしさは無かったのに・・・・・・




そんな事も起きなかったのかもしれないのに・・・・・・




典型的なNOを言えない日本人のAは流されるまま
同級生の友人と昼食を取り
カラオケにまで足を運んだ。




Aの家の門限は晩飯時間だが
母親が家を出た今、春山の帰宅が門限となっていた為17時。




17時になれば春山から電話がなっていた。
でも今日は無くて・・・・・・。




気づけば18時を過ぎていた。



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作者名:10 | 作成日時:2016年7月16日 21時

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