【幻想華】もう一つのﾎｯﾄﾛｰﾄﾞ

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リュウジは赤いソファーの前に立った。

「お座り下さい 」 右手を差し出して
テーブルを挟んだ男性に微笑んだ。




「あの･･････ 失礼致します･･････ 」

そう言いながら男性は座ろうともぜずに言葉を続けた。




「Aは元気でしょうか 」


「元気ですよ。 のびのび暮らして貰ってます 」
リュウジが言った。 これは嫌味だ。




男性とはAの父親。




何故、連絡が来た日ではなく
冬休み明けにAの父親が来たか･･････。

それは、ルカちゃんの計らいで。




夫婦喧嘩の残害に取り残されたAに
話を聞かせたくなかった。




Aの携帯を春山が奪ったあの日。

自分の独断で決められなかった春山は
電話をかけ直す。 そう言って電話を切った。




そしてAが寝静まってから
リュウジとルカちゃんに相談をしに行ったのだ。




その後
電話をかけ直したルカちゃん。





「冬休みが明けた平日にでも来てもらえますか?
Aちゃんには聞かせたくない話なので 」

と･･････・。



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