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勝「こんな場所で大声で叫ぶとは、法令に異でも唱えているのか?」
後ろから明らかにお偉いさんのような格好をした人が来た
慶「お疲れ様です、勝家組長」
勝「ああ、何を騒いでいる?」
慶「その…税金のことで少々。彼らの世話をしているというのに、恩を仇で返されまして」
ハ「何が世話だ!こんなの横領だ、必ず
勝「ほぅ?勘定奉行様の名を直接呼ぶとは。ふん、よそ者はこれだから規則というものを知らない。
この商人共を連れて行け!何か言いたいことがあるのなら奉行府で話してもらおう」
パ「まずい…このままじゃ…」
奉行府に連れて行かれて身分でも調べられでもしたら…
かなりマズイかも…
ト「はぁ…まったく皆さん、そんなに深刻にならなくても。何か相談したことがあるのなら、お酒でも飲みながらに
しませんか」
『!』
トーマ…!
うぅ…やっぱり、持つべきものは友だね…(´;ω;`)
慶「誰だお前?誰がお前なんかと酒を飲むか」
パ「ここの顔役だぞ!」
『パイモン、普通に考えて…』
蛍「彼らの前では通用しない…」
ト「私の名刺をどうぞ…」
勝「ほう?これは…
ト「シーッ…」
勝「ふん、ここは勘定奉行の縄張りだ。いくら社奉行の権能が高かろうと、離島のことに手を出す資格はない」
ト「その通りですが、ここは我々のお嬢様の顔に免じていただきたく…お二方も、将軍様にお渡しされる上奏の中で…
ご自身の名前を見たくないでしょう?」
トーマはなぜか声の音量を下げる
自分が社奉行の人間だということを知られたくないのだろうか…っていうか、
社奉行って何?
そして手には折り畳まれた扇子…のようなものを持っている
勝「その扇子は…白鷺の姫君?…貴家の令嬢に御足労させるつもりはない。我々も余計なことは御免だ。
すべて忘れよう」
慶「勝家組長、しかし…」
勝「いくぞ!」
ト「いつか日を改めてお食事でも。その際は私の奢りですので、お二方ともどうかご遠慮なく」
すると2人は無視して足速に去って行った
ト「うーん…無視された。はぁ、人付き合いに影響が出ることはしたくなかったんだけど…」
久「ありがとうございます、トーマさん。しかし…我々のせいであなたと勘定奉行の間に亀裂が…」
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作者名:ゆっきーぷ | 作成日時:2022年9月14日 21時