原神〜2人の姫と1人の王子〜 VI (ページ4)

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蛍「どうしても行きたい理由があるの」

竺「そう…でも、稲妻の近海は止むことを知らない嵐が吹き荒れてるし、たとえそれを突破できたとしても
　鎖国令を実施する武士から逃げないといけない。
　それら問題をくぐり抜ける事ができても、稲妻に辿り着いた外国人を待ち受けているのは「離島」。
　正当性を証明する書類を見せないと、追い出されるの…」

パ「稲妻に人を寄せ付けないために、わざとやってるみたいだな…」

『外国人を受け入れる場所があるんでしょ？』

竺「あそこはただ、島内の物資の供給と情報の流通を確保するために開かれた港であって、普通の外国人じゃ
　証明書を手に入れることはまず不可能かな。
　でも、もし本当にどうしても行きたいのなら、まだ一つ可能性があるかも…」

パ「「いかだ」は危険すぎるぞ、それにオイラたぶん船酔いするし…」

竺「違う違う、私が言いたかったのは、璃月でも有名な「南十字」船隊に稲妻まで連れていってくれないか
　頼んでみること。
　あそこって一年中航海してるし、嵐に対する心得もあるはず。突破する方法を知ってるかもしれない」

パ「でも…あそこって「武装船隊」だろ？オイラたちのお願いをそう簡単に聞いてくれるかな？」

竺「そこはあなたたち次第だね。頭領の北斗さんを説得できたら、可能性はあると思うよ」

蛍「やってみようよ」

竺「「南十字」船隊の旗艦「死兆星(しちょうせい)」号は、いま孤雲閣の近くに停泊してるって聞いたよ。
　行動するなら、今がちょうどいいかも」

パ「じゃあ、善は急げだな。さっそく頭領の北斗に会ってみよう！」

『おー！』

孤雲閣の近くに止まっている大きな船の上に乗ると、一人の女性と不思議な雰囲気を纏う少年？がいた

北斗さんを探して船を歩いていると、北斗さんが話しかけてくれた

北「ん？あんたたちは…もしかして…ファデュイや魔神オセルと戦った旅人蛍とAか？」

蛍「そんなに有名なの？」

北「はははっ、凝光から聞いたんだ。「ある旅人たちが璃月を救った。見聞が広く、実力も相当」ってな。
　あいつは目が高いから、こんなに人を評価するのは滅多にないことなんだぜ。当時その話を聞いて、
　一体どんな実力を秘めたヤツなのか会ってみたいと思ってたんだ」

『へ、へぇ〜…』
　