原神〜2人の姫と1人の王子〜 VI (ページ38)

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久「上納する税金がモラから「晶化骨髄(しょうかこつずい)」というものに変わりました」

パ「「晶化骨髄」…？」

久「その法令が出されるまで、商会にいるほとんどの商人が、そんな物を耳にしたことはありませんでした。
　最終的に、璃月から来た年配の商人がそれを知っていました。それは、彼が若い頃にスネージナヤへと
　運送したことのある一種の材料でした。
　皆さん嫌々ながらも、各地でその「晶化骨髄」を探して税金として納めたのです。
　しかし、それはその場しのぎでしかありませんでした。上納する税金の要求が大きくなるにつれ、「晶化骨髄」の
　値段が益々上がっていったのです…」

『そんな…』

久「そして最後には、ある一人の商人の手にのみ限り、他では買えない代物となりました…」

この離島では、奉行や役人が絶対なんだ

だからみんな逆らえずに、ただ税金を納める……それもなかなか手に入らない物にするなんて…

よっぽど外国から来た人を嫌うみたいだね。この稲妻は…

パ「うーん…そういう状況って、独占っていうんだよな？」

久「お詳しいんですね。その商人は値段をずっと上げ続けました。我々も法令の圧力から、それを買うしか
　なく…そのような悪循環が続いた結果、今や税金の値段が我々の利益をも超えようとしています…
　このままでは…」

蛍「ひどすぎる」

『勘定奉行の人に相談すれば…』

久「勘定奉行と法令について相談しようと試みたのですが…雷鳴轟くこの国で、窮地に立たされた商人の
　声など誰が聞くというのでしょう。
　はぁ…フォンティーヌよ、我が故郷が…懐かしい…」

パ「そんなひどいことが…そんなんじゃ生きていけないだろ」

そうだよ！

こんなの商人の人を殺してるも同然じゃない…！

私たちが駆け寄れば…

でも、長いことここにいるであろう久利須さんが駆け寄っても聞いてもらえなかったんだ…

そんな税金のことを詳しく知らない私たちが行ったところで…

パ「蛍、A、お前らはどう思う？」

蛍「話に出てきた商人が怪しい」

久「あの商人ですか…
　以前は彼とも交流があったのですが、その後は我々との関係も途絶えてしまいました。彼の商品の
　供給元がどこなのかも分かりません…」

パ「うーん…確かに怪しいな。そいつを探す方法はないか？なにか情報を聞き出せないか、オイラたちが
　探ってきてやるよ」