魔神任務第二章 第二幕 鳴神不動 恒常楽土 Ch.出向の日 ページ31
それから数日後
ｷｬ「旅人さん、何かお手伝いが必要なことはありますか？」
蛍「稲妻に行くことについて…」
ｷｬ「はい、すでにお聞きしております。南十字船隊の頭領と、稲妻へ向かう約束をしているのですよね？
確かにもう随分と日が経ちましたが、まだ私のところに情報は何も入ってきていません」
海「探したぜ！あんたらが姉御の見込んでっていう旅人か？」
振り向くと、後ろには赤髪で左目に眼帯をしている海賊と思わしき人が訪ねてきた
『待ってたよ！』
海「そうか、はははっ、そいつは良かった。
艦隊の補給作業がほぼ完了した、あとは人員を確認するだけだ。
姉御にあんたらを探すよう頼まれたな、あんなたらが船に乗ればすぐに出発できるみたいだぜ」
パ「やっぱり北斗は約束を守るやつだったな(^^)」
海「もちろんさ、姉御の義理堅さはこんなもんじゃないぞ。出航したらあんたらも徐々に分かってくるはずさ」
ｷｬ「もう行かれるのですか？無事に出航できるみたいでよかったです。
この先が星であろうと深淵であろうと、次の一歩を踏み出すのは良いことだと思います。
では、またの機会にお会いしましょう。皆さんのご無事を祈っておりますね！」
蛍「キャサリンさん…」
『寂しくなるね』
パ「そうだな、ほとんど毎日会ってたから、名残惜しいぞ」
ｷｬ「うふふ、でしたら、稲妻に着き次第、いち早く私を探し出してくださいね？私は鳴神島であなたたちを
お待ちしております」
『………』
蛍「……そんな気はしてた！」
パ「やっぱり、稲妻にもキャサリンがいるのかよ！じゃあ、何でこんな悲しげな雰囲気をかもしだしてたんだ！」
海「はははっ、璃月にもきちんとお別れしてきな。船はもう孤雲閣に止まってる。ちゃんと伝えたから、俺は
先に戻るぞ」
パ「おう、知らせに来てくれてありがとな！」
海「いいってことよ、じゃあ船でな」
璃月のお世話になった人々に感謝を伝え、死兆星号に乗り込む
北「よぉ、やっと来たか。
かつては嵐でさえ止めることの出来なかったこの「南十字船隊」を港に引き留めてるんだ、アタシが
どれほどあんたたちの顔を立てたか言うまでもないだろう」
『お待たせ、姉御』
蛍「とても光栄に思います！」
北「はははっ、冗談さ。ちょうどいい時に来たな、出航準備がいま終わったところだ」
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作者名：ゆっきーぷ | 作成日時：2022年9月14日 21時
