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翔「それは脅しか…」
蛍「賞品を返せば見逃す」
翔「分かった、だが約束は守ってもらうぞ!俺が持ってても光らなかったんだ、俺にとっちゃただのガラクタさ」
万「そういうわけにはいかぬ。盗みを働いた罪は、海の規則に則り腕を切り落として償ってもらわなければ」
『え!?』
翔「げっ!?うそだろ!?」
万「それに賞品を盗んで決勝戦に参加しなかった。「南十字」船隊の頭領北斗に恥をかかせた。
どうやら、真っ赤に熱した鉄をお前の顔にあて、「盗人」の二文字を刻む必要があるでござるな」
パ「おいおい、そこまでしなくてもいいんじゃないか?」
『そうだよ!それはあまりにも残酷すぎるよ…!』
翔「くそっ、こんな残酷なヤツだったのか!
話し合いがダメなら、やるしかねぇ!」
私は話し合いで終わらせたかったが、相手が仕掛けてきた
完全に戦闘体制になり襲ってくる
お姉ちゃんは何食わぬ顔でそれを対処するが、私には戦えなかった
今の言い草は、こちらにも非があると思う
だから私は逃げるだけで戦わなかった
万「………」
そしてお姉ちゃんが倒す
翔「く、くそ…いやだ…やめてくれ、烙印だけは…!頼む!」
万「ボソ 生死の狭間に陥り、全力を尽くそうとも神に振り向いてもらえぬか。
神の目を残して立ち去れ。拙者は気が変わった、お主への罰はなしとしよう」
『ホッ…』
翔「えっ?」
万「どうした、もしかして自ら罰を受けたいと?
拙者は別に構わぬ、そのような武士道に則った覚悟は賞賛に値するでござるよ(^^)」
翔「いやいやいや、そんなわけないだろ。見逃してくれて感謝する、本当にありがとう!」
両手を顔の前で合わせ、宝盗団は急いでその場を離れた
パ「よく分かんなかったんだけど、脅しただけだったのか?」
万「そのような趣味はない、ただ神の目がまだあやつの手の中にあった故、最後の可能性を試してみたかった
のでござる。
人は窮地に陥った時、強大な力を発揮する。それが神の目を照らすきっかけになると思ったのだが。
残念なことに、何も起こらなかったでござるな」
蛍「つまり、最初からそのために?」
万「そうでござるよ、光の消えた神の目に、もう一度光が灯るのか知りたかったのでござる。
あやつが神の目を盗んだ時から、この「実験」に利用させてもらおうと決めていたでござる」
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作者名:ゆっきーぷ | 作成日時:2022年9月14日 21時