原神〜2人の姫と1人の王子〜 VI (ページ13)

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パ「でも、蛍は本当に神の目を持ってないぞ、なんなら持ち物検査をしてみてもいいぜ」

珠「すみません、失礼しました。大英雄様が嘘をつくことはないと信じています。では、あなたの持つ実績を
　述べていただけますか？
　形式的なものです。述べていただけると、私も登録するのに便利ですので…魔神オセルを討伐したことは
　知っています。他にはありますか？」

蛍「西風騎士団の栄誉騎士」

『あと、風魔龍トワリンを救ったよ』

パ「それにファデュイ執行官の「公子」とも戦ったことがあるぞ」

参「なっ！」

蛍「(◞ ‿ ◟)」

パ「ƪ (˘ ⌣ ˘) ʃ」

辺りの参加者が騒ぎ出し、パイモンはドヤ顔

お姉ちゃんは呆れたような顔をしている

参「優勝は彼女に違いない」

参「今から参加を辞退しても間に合うかしら…」

『Σ(・□・；)』

あぁ…！ダメだよ辞退しちゃ！

私たちはこの武闘会を盛り上げるためにきたんだから…！

北斗さんが…！

珠「分かりました…それで十分です。こんなに立派な実績は今までに見たことがありません…はい、登録が完了
　いたしました。これから賞品の説明をいたします。大英雄様がこの武闘会に参加するのですから、目的は
　きっと優勝して、この神の目を手に入れることでしょう」

受付の台の上にあった、白くて綺麗な神の目を指差す

白い…神の目……主のいない目…

パ「そのために来たんじゃないぞ。優勝したら稲妻に連れてってくれるって、北斗が約束してくれたんだ」

参「他にも賞品が？そんなの聞いてないぞ！」

参「たぶん北斗さんがその条件を出したから、大英雄様も参加する気になったんだろう」

参「でも大英雄様たち、稲妻みたいな危険な所に行く気なの…」

珠「な、なるほど。北斗姉様と事前に条件を話し終えていたのですね」

『みんな少し誤解してるね』

珠「誰もあなたが参加するとは思いませんでしたので、私ですら驚いています…とにかく、予選はもうすぐ
　始まります。対策などを立てるのでしたら、準備をしておくと良いかもしれません」

パ「そうだ、この武闘会って神の目を持ってる人は参加できないんだったよな」

『私たちは神の目を持ってないけど、テイワットでは神の目を持つ人だけが元素力を使えるっていう認識だから、
　誤解されないように、試合の時は元素力は使わない方がいいかもね』