風が運んだ物語 ページ30
ウェンティが大聖堂を飛び出し、逃げようとすると
後ろから赤い4体の兵が出てきた
そのうちの2体の兵がウェンティに飛びかかる
ドスッ———!
それを間一髪でお姉ちゃんが止める
けれどもう2体いて、それがお姉ちゃんを襲う
『お姉ちゃん…ッ!
光よ、敵を切り刻め!』
ガサッ、ガサッ。ガサッ———!
私がその場の異常に気づき加勢する
お姉ちゃんが追い討ちをかけようと追いかける
しかし、地面に消えてしまった
コツ、パチンッ
後ろからそう音がすると、猛吹雪が私たちを襲った
パイモンは凍って飛ばされ、わたしたちも吹雪に身動きが取れなかった
ウェンティは咄嗟に暴風を発動し、なんとかなった———
と思ったが、一番近くで吹雪を受けたことで、足が凍ってしまっていた
そして吹雪が収まると、後ろから兵に飛びつかれ、お姉ちゃんと共に拘束されてしまう
ウェ「!」
?「あら、ハムスターが見つかってよかったわ」
コツコツコツと、謎の女がウェンティに近づく
【
十一人のファトゥス、第八位
淑「木の杭や米の袋に噛み付いて、モンドに迷惑をかけたんじゃない…?」
そう言ってウェンティの顔を掴む
ウェ「それはハムスターじゃなくて、ネズミだと———」
パチンッ
淑女がウェンティの顔を叩く
淑「今はあんたの話なんてどうでもいいの、無礼な吟遊詩人」
『ウェンティ!』
淑女の色はドス黒い赤だった
ウェンティが危ないと思い、私は力が発動してしまう
じんわりと光の帯が私を取り巻く
淑「!」
ウェ「!、ダメだ!A!」
『!?』
左目が温かかくなるのがわかった
ウェンティに魔力を抑えてもらっているはずなのに、魔力が溢れるのを感じる
淑「何?この魔力は…?まさか…あの小娘?」
ウェ「!」
私は焦った
バレてしまう。淑女に、ファデュイに、この力が
でも今はそれよりウェンティを助けることを優先するべきだと思った私は、ダメだとわかっていても魔法を使った
『光よ、敵を強固の檻に閉じ込めよ!』
淑女に光の檻ができる
それもいつもより分厚い檻が
これで少しでも時間を稼げると思った
しかし、淑女はその檻をいとも簡単に壊してしまった
淑「あら、せっかくの檻も壊れてしまったわね?」
『…ぇ…どうして…?』
淑「どうして?そんなの簡単よ、私は魔法耐性の魔具を身につけているから」
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ゆっきーぷ - 星さん» ありがとうございます!とっても嬉しいです! (2022年8月13日 21時) (レス) id: 0d3b861c05 (このIDを非表示/違反報告)
星 - 小説とても面白いです!更新頑張って下さい! (2022年8月13日 19時) (レス) id: 5b6bab53ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆっきーぷ | 作成日時:2022年8月7日 22時