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section 4 ページ27

ガ「ほぅ、俺の熱い気持ちに応えてくれるとは。どうやら、俺の誠実さが伝わったようだ。
  モンドの新たな英雄が目の前にいると思うと、騎士として心が震え立つもんがあるな」


パ「ガイアがまた適当に褒めてる」


ガ「はは、俺が言ったことは本心だぜ」


『ここで何してたんです?』


ガ「頭ん中を整理したくてな、静かな場所を探してたんだ」


パ「他の騎士は後片付けしてるっていうのに…」


ガ「考えるっていうのも大変な仕事だぜ。むしろ戦場の後片付けの方が楽だと思うぜ」


パ「ふーん?その考え事って?」


ガ「アビス教団のことだよ…」


『!』



その単語に私たちは身構える

今、一番私たちと敵対している組織だからだ



ガ「龍災でジンがモンドにいなかった間、アビス教団にとっては絶好のチャンスだった。
  もしお前がアビス教団の者なら、こんな「絶好のチャンス」にヒルチャールだけを送り込むか?」


『ヒルチャールだけなのは、確かに怪しい…』


蛍「じゃあ、真相は…」


ガ「真相を見極めるため、俺は待つことにしたんだ———ヤツらの次の行動をな。
  それにお前たちが風流廃墟で激しい戦いを繰り広げている間、モンドの城門でヒルチャールの叫び声を
  聞いてな…城内に不審者がいたんだよ」


パ「モンドの城内にか!?」


ガ「ああ、他の騎士が城の外で戦っていれば、城内の守りは必然的に手薄になるだろ?
  だから、城に残っていた俺はアビス教団の侵入者と…ちょっとばかしやりあってな。
  あの手この手で情報を聞かせてもらった」



『ボソ 尋問…?拷問…?』


蛍「ボソ ガイアが尋問なんて生易しいもので終わりにすると思う?」


『ボソ 思わない…それに尋問くらいじゃ吐かないか』



ガ「その情報っていうのが、そいつらとアビス教団を裏で統治する者のことだった」


パ「アビス教団を…統治?」


ガ「トワリンをあんな風に戦いの道具とさせたのも、その統治者の仕業だ」


パ「「あの手この手」って、どんなことして情報を聞き出したんだ?」




『ボソ おっ!』



ガ「あはは…そこは俺の天才的な「話術」によるものだと思っておいてくれ」



『ボソ 尋問だった…』


蛍「確かにガイアはそういうの得意そうだもんね。人から聞き出すのとか」


『ボソ ああ、確かに』


ガ「その統治者は、アビス教団の魔物に…「王子様」と呼ばれている」

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ゆっきーぷ - 星さん» ありがとうございます!とっても嬉しいです! (2022年8月13日 21時) (レス) id: 0d3b861c05 (このIDを非表示/違反報告)
- 小説とても面白いです!更新頑張って下さい! (2022年8月13日 19時) (レス) id: 5b6bab53ae (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆっきーぷ | 作成日時:2022年8月7日 22時

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