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第9話 ページ10

放心状態だった。

何が、どうしてこうなったの?こんな弦一郎さんになってしまったのはいつから?

そんな私を引き戻すように柳先輩が叫ぶ。


柳「逃げ、ろ...!!精市は、弦一郎の協力者だっ!!!!
ぐっ...!!!?」

「!!」

苦しむ声と、何かを蹴る音が聞こえて慌てて柳先輩の方を向く。

...幸村先輩が、柳先輩の腕やお腹を蹴っていた。何度も、何度も...。


幸「はぁ...。お前は頭がいいから分かるだろ?ちょっと頭を冷やしておけ。

真田、まだ準備があるだろうから俺が部屋に案内する。」

真「そうか。任せたぞ。」

そういうと弦一郎さんは私を解放する。


幸「じゃあ、いこっか。」

私は幸村先輩に手を引かれ、廊下の先を歩いていくことになった。


ーどこかの部屋の前ー

幸村先輩がある部屋の前で立ち止まる。


「...幸村先ぱっ!!!!?」

私が名前を呼ぶと、手で口を塞いできた。

「ー!!」



















?「声、出さんといて。俺が助けちゃるから。」


一瞬のうちに幸村先輩の姿が仁王先輩に変わる。

彼は私から手を離した。

「に、仁王先輩...?!」

小声でそういうと、仁王先輩は頭を撫でてきた。


仁「さっき、すぐ離れさせとればよかったんじゃが、参謀が心配でのう...。
怖い思いさせてすまんかった。」

謝る仁王先輩は私を上目遣いで見上げる。


仁「参謀を救うのに、協力してくれんか?」

仁王先輩は毎日なに考えているか分かんないし、嘘つきだけど...。

出るために、しかも柳先輩を助けるためなら協力するしかない。仁王先輩は意外とちゃんとしてる部分あるから!

二つ返事でOKすると、頭をポンポン、としてくれた。


仁「いい子じゃ。」

優しく笑いかけてくる仁王先輩の顔を見て流石モテ男だな...。と再認識した。

仁「んじゃ、ちょっとの間部屋におってくれるか?怪しまれたらいかんぜよ。」

確かに、うろちょろしてたらダメだよね...。

「分かりました...。すぐ、来てくださいね?」

仁「プリッ。」




ー部屋の中ー

部屋に入るなり、ジャラジャラと鎖のついた足枷が目に入る。

仁「足、いいか?」

「えっ、これもつけるんですか...?」

ただバレないようにするだけなら、部屋にいるだけでいいんじゃないの...?


仁「あん奴が中に入って来たらいかんじゃろ?」

「まぁ...確かに...?」

仁「んじゃ、つけるぜよ。」

仁王先輩はなれた手つきで私に枷をつける。

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麗花(プロフ) - ももかさん» ももかさん!コメントありがとうございます!!仁王君はあんまりヤンデレにならなそうな人だったので!!でもまだまだ絶望に叩き落とすつもりです!ヤンデレは救いがないのが好きです! (3月20日 23時) (レス) id: b4309dff72 (このIDを非表示/違反報告)
ももか(プロフ) - 全部見たけどおもしろーい!!また更新されたら見ます!夢主ちゃんに希望があってよかった、、!! (3月20日 21時) (レス) @page31 id: 44e7241b69 (このIDを非表示/違反報告)
麗花 - 手塚ななさん!コメントありがとうございます!!全イケメンがヤンデレになってくれたら嬉しいですよね〜!更新頑張ります!! (3月17日 18時) (レス) @page7 id: b4309dff72 (このIDを非表示/違反報告)
手塚なな(プロフ) - ヤンデレっていいですね!!更新楽しみにしてます! (3月17日 18時) (レス) id: 308a374679 (このIDを非表示/違反報告)
麗花 - わー!!!満月らすとさん!コメントありがとうございます!!ヤンデレ最高ですよね?!頑張ります!! (3月17日 14時) (レス) id: b4309dff72 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:麗花 | 作成日時:2024年3月16日 21時

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