第43話 ページ44
「フフッ」
赤也君と柳生先輩のやり取りに思わず笑ってしまう。
切「あっ、おい!!マネージャー笑ったな?!」
「ごめん笑まさか"てん"以外全部訓読みするとは思わなくて...!」
切「(訓読み...?)...ところで柳先輩!そいつらのデータってないんスか?」
少し怒りながら、柳先輩へと話しかける赤也くん。
柳先輩の手にはすでに"関西大会 四天宝寺中"とかかれたDVDが握られていた。
柳「地方が違うためあまりいいものは入手できなかったが、これを見ながら俺が集めたデータを話していこうと思う。」
柳先輩はそのまま部室のプレーヤーにDVDを設置すると、ノートを取りだし解説を始めた。
柳「ー全員の個性を伸ばしつつ、時には大阪らしいお笑い要素をいれ相手をかき乱すプレースタイル...といったところだ。」
丸「あのメガネ坊主と赤目隠しのダブルス、結構な強敵になりそうだな...!」
ジ「あぁ...メガネの方は、ぶつぶつ何かを言ってたみてぇだが、正確な位置に返してた...。」
幸「一年の子も、青学の坊やと同じくかなりのくせ者だね。」
真「ふんっ、誰が相手でも叩き潰してやるわっ!!」
仁「(赤也みたいなモジャ髪、気になるのう...。)」
切「な、なんスか仁王先輩...!?」
柳生「部長の白石君は全てが基本的な動きですね...。片渕さんは気になる方はいましたか?」
柳生先輩が聞いてくる。皆口々に気になる人を言っていたけど...。
「私、あの足の速い人が気になります!」
私は、脱色したような金髪にキリッとしたつり目気味の足の速い彼...、忍足謙也さんが気になっていた。
コート中を縦横無尽に駆け回り、あっという間にボールに追い付いて...。
柳「忍足謙也、か。浪速のスピードスターと自称しているだけはある。」
自称、という部分が引っ掛かったけど、確かにそれくらいのスピードを持っている。
何より、顔がタイプだ...。
仁「...おまんはこいつがタイプなんか?」
仁王先輩が私の目を見て聞いてくる。どこか心配そうな顔つきだ。
「い、いや!プレーが、かっこいいなーって思っただけですよ!」
ここで顔がタイプだなんて言ったら、ビッグスリーに何されるか分かんないし、何より会ったこともない忍足さんが危険に晒されるかもしれない...。
ちらりと精市さんを見るとふーん、といった感じで真顔だった。
...絶対に目をつけただろう。
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麗花(プロフ) - ももかさん» ももかさん!コメントありがとうございます!!仁王君はあんまりヤンデレにならなそうな人だったので!!でもまだまだ絶望に叩き落とすつもりです!ヤンデレは救いがないのが好きです! (3月20日 23時) (レス) id: b4309dff72 (このIDを非表示/違反報告)
ももか(プロフ) - 全部見たけどおもしろーい!!また更新されたら見ます!夢主ちゃんに希望があってよかった、、!! (3月20日 21時) (レス) @page31 id: 44e7241b69 (このIDを非表示/違反報告)
麗花 - 手塚ななさん!コメントありがとうございます!!全イケメンがヤンデレになってくれたら嬉しいですよね〜!更新頑張ります!! (3月17日 18時) (レス) @page7 id: b4309dff72 (このIDを非表示/違反報告)
手塚なな(プロフ) - ヤンデレっていいですね!!更新楽しみにしてます! (3月17日 18時) (レス) id: 308a374679 (このIDを非表示/違反報告)
麗花 - わー!!!満月らすとさん!コメントありがとうございます!!ヤンデレ最高ですよね?!頑張ります!! (3月17日 14時) (レス) id: b4309dff72 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:麗花 | 作成日時:2024年3月16日 21時