第41話 ページ42
部室でジャージに着替えて、早速コートへ行く。
そこには見慣れた赤髪と、色黒の頭皮が見えた。
「丸井先輩ー!!ジャッカル先輩ー!!!」
そう、私の味方であるらしい、丸井先輩とジャッカル先輩!
二人の姿が見えて嬉しくなり、私は脇にボードを挟んで駆け寄る。
丸井「おー、マネージャー!おはよう!」
ジ「おはよう。どうかしたか?」
丸井先輩はガムを噛み、ジャッカル先輩は相も変わらないイケボとハーフならではの顔でのお出迎え。
ほんと、このテニス部って顔面偏差値高いなぁ...。と思うのが私の日課。
「特になにも!強いて言うなら、先輩に会えて嬉しかったこと...ですかね!」
この二人の前では気楽になることができて、つい顔が綻んでしまう。
こんな風に信頼できるのはその人柄のよさでもあるだろう。
私は先輩たちのダブルスを見るのが大好き。
攻めに徹する丸井先輩、守りに徹するジャッカル先輩...。どちらにも信頼がないとできないし、技術がないとすぐ崩壊する戦術なのに、彼らはそつなくこなしてしまう。
ここのマネージャーになろうと思ったのも、精市さんのお陰もあるけど目の前で二人のプレーを見たいと思ったからだ。
丸「ははっ、ありがとな!なんか照れるぜい!」
ジ「俺もお前に会えて嬉しいぜ。今日も宜しくな。」
「はい!」
二人と軽く会話をする。今はそれだけでも救いになった。
...ビッグスリーの三人については、まだ言わないことにした。
誰が聞いているかわからないし、他の三人(仁王先輩、柳生先輩、赤也くん)が揃ってからの方が、色々考えられると思うし。
丸「幸村くんたちは...あ、来た来た!」
丸井先輩が私の後ろに目をやる。
振り向くとそこにはユニフォームに着替えた精市さんたちの姿があった。
幸「やぁ、丸井、ジャッカル。おはよう。」
ニコニコとラケットを構えながら挨拶する精市さんは、一昨日までと何ら変わらない、テニス部をまとめる"部長"だった。
幸「早速だけど、レギュラーと片渕に話したいことがあるんだ。ちょっと来てくれるかい?」
精市さんは返事を聞くまでもなく部室へと足を向ける。
私たちはそれを追いかけるように歩き出した。
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麗花(プロフ) - ももかさん» ももかさん!コメントありがとうございます!!仁王君はあんまりヤンデレにならなそうな人だったので!!でもまだまだ絶望に叩き落とすつもりです!ヤンデレは救いがないのが好きです! (3月20日 23時) (レス) id: b4309dff72 (このIDを非表示/違反報告)
ももか(プロフ) - 全部見たけどおもしろーい!!また更新されたら見ます!夢主ちゃんに希望があってよかった、、!! (3月20日 21時) (レス) @page31 id: 44e7241b69 (このIDを非表示/違反報告)
麗花 - 手塚ななさん!コメントありがとうございます!!全イケメンがヤンデレになってくれたら嬉しいですよね〜!更新頑張ります!! (3月17日 18時) (レス) @page7 id: b4309dff72 (このIDを非表示/違反報告)
手塚なな(プロフ) - ヤンデレっていいですね!!更新楽しみにしてます! (3月17日 18時) (レス) id: 308a374679 (このIDを非表示/違反報告)
麗花 - わー!!!満月らすとさん!コメントありがとうございます!!ヤンデレ最高ですよね?!頑張ります!! (3月17日 14時) (レス) id: b4309dff72 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:麗花 | 作成日時:2024年3月16日 21時