第４０話 ページ41
「...わ、別れさせていただきました。」
柳生「！！失礼、プライベートなことを...。」
柳生先輩が謝る必要なんて、これっぽっちもないのに。
精市さんが続ける。
幸「ちなみに柳生。喧嘩で別れたとかじゃないし...俺ともまだ付き合ってないけど、気にしないでね。」
柳生「えぇ、分かりました。では検査に移らせていただきますね。」
柳生先輩は物分かりがいい。だから丸井先輩とか、赤也くんと違ってこれ以上は詮索してこなかったけど...。
私はわざと髪を耳にかけ、シャツの第一ボタンを開けてきた。こうすれば、私が今着けさせられているこの首輪を見つけてくれると思ったからだ。
しかし...
柳生「では、幸村君と仁王君は私が見ますので。片渕さんは真田君の方へどうぞ。」
柳生先輩は私を弦一郎さんの方へと誘導する。
あれ...今別れたって言ったのに...
柳生「真田君は私情で人に対して態度を変えるような人ではありません。何かあれば次回からは私が対応いたしますので。」
「...わかりました。」
確かに柳生先輩の言うとおり、弦一郎さんは誰に対しても平等だけど...私には...。
真「おはようA。今日も違反はなし！さすがだ！」
明らかに自分のつけた首輪が見えているはずなのに弦一郎さんはそれを無視。
...私だけは贔屓してくれて。それで前々から他の人には陰口を言われていた。
そんな人たちは全員精市さんと弦一郎さんが直々になにかいっていたみたいだけど。
「...やっぱり、私だけ...?」
真「む？」
「仕事はちゃんとしてください...。これ、見えてますよね？」
シャツを手で下に引き延ばし、しっかりと見えるようにした。
誰かに贔屓されるのは嬉しいけれど、私はちゃんと仕事をする弦一郎さんが好きだ。やめてほしい、と遠回しに言う。
真「あぁ。見えているが、それを外してはならん。しっかりと上まで閉じろ！」
だけど、弦一郎さんは話を聞いてくれない。いや、一応注意をしてくれたから聞いてはくれたのだけど...。
「...嫌い。」
私は一言、弦一郎さんにも聞こえるくらいの声量でそう呟いた。
校門を通り抜け、誰も待つことなく足早にテニスコートへと向かう。
去り際の視界に移った弦一郎さんは、驚いたように口を開け、引き留めようと私に手を伸ばしていた。
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ティザーPV出ましたね！！ビスマルクかっこよすぎて無理...
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麗花(プロフ) - ももかさん» ももかさん！コメントありがとうございます！！仁王君はあんまりヤンデレにならなそうな人だったので！！でもまだまだ絶望に叩き落とすつもりです！ヤンデレは救いがないのが好きです！ (3月20日 23時) (
レス) id: b4309dff72 (このIDを非表示/違反報告)
ももか(プロフ) - 全部見たけどおもしろーい！！また更新されたら見ます！夢主ちゃんに希望があってよかった、、！！ (3月20日 21時) (レス) @page31 id: 44e7241b69 (このIDを非表示/違反報告)
麗花 - 手塚ななさん！コメントありがとうございます！！全イケメンがヤンデレになってくれたら嬉しいですよね〜！更新頑張ります！！ (3月17日 18時) (レス) @page7 id: b4309dff72 (このIDを非表示/違反報告)
手塚なな(プロフ) - ヤンデレっていいですね！！更新楽しみにしてます！ (3月17日 18時) (レス) id: 308a374679 (このIDを非表示/違反報告)
麗花 - わー！！！満月らすとさん！コメントありがとうございます！！ヤンデレ最高ですよね？！頑張ります！！ (3月17日 14時) (レス) id: b4309dff72 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：麗花 | 作成日時：2024年3月16日 21時
