第４話 ページ5
ー真田家ー
玄関が空いてしまった。弦一郎さんの家に来るのは初めてではないけれど、いつ来ても緊張してしまう。今回は状況が状況だ。内装、外装、すべてが恐怖に感じる。
このままこの先に踏み込んでしまってはいけない、と本能が感じ取っていた。
真「入れ。」
手を掴まれたまま促される。
「...。」
誰かが通りがかって気がついてくるまで待とうとするが、グイ、と少しの力で引っ張られ体がふらつく。
「わっ！！？」
真「この程度でふらつくとはな。上がるといい。」
...まずい。玄関にはいってしまった。
弦一郎さんは私の後ろにある玄関の戸へ回り込み、鍵を閉めた。
真「...いかないのであればここでも構わん。」
なにが構わないのかわからずに立ち止まっていると、弦一郎さんが私の手を離す。ジンジンと痛む掴まれていたところには、赤い指のあとが残っていた。
その部分に目を向けた瞬間、弦一郎さんは私の後ろの壁に手をつき、いわゆる壁ドンの体制になった。
「ひっ...！！！！」
真「視覚から見分けがつかぬと言うなら、体に教え込むしかないな。」
体...、教えるって、傷つけるんだよね？よく赤也君を殴って反省させてるし、もしかして...！！！！
「や...、殴らないで、くださいっ...！」
私が目をギュッ、とつぶり、衝撃に備えていると弦一郎さんはフッと柔らかく微笑む。
「殴るわけがないだろう。お前を傷つけることはせんと誓う。...悪い虫を寄せ付けないためにはこうするのが手っ取り早い。
お前の体にも残るのだからな。」
片手は壁、もう片方は私の肩に手を当ててきた。
真「覚悟はいいな？」
いまだに何をされるかわからず、口をつぐみ目は閉じたままでいると、弦一郎さんの吐息が首にかかった。
「！？」
私の首に息がかかるってことは、顔がそこにある、ってことだよね？一体何をする気なの...！私は覚悟を決めていた。
すると、何か柔らかいものが首に当たるのがわかる。少しくすぐったくて目を開けると、弦一郎さんは私の首に唇を当てていた。
「な、何してっ！！？どいてっ！！！」
私が叫んだ瞬間、ピンポーン。と、この場の雰囲気にそぐわない音が響く。
真「...誰だ。」
弦一郎さんは私から離れ、玄関の戸を開けた。
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麗花(プロフ) - ももかさん» ももかさん！コメントありがとうございます！！仁王君はあんまりヤンデレにならなそうな人だったので！！でもまだまだ絶望に叩き落とすつもりです！ヤンデレは救いがないのが好きです！ (3月20日 23時) (
レス) id: b4309dff72 (このIDを非表示/違反報告)
ももか(プロフ) - 全部見たけどおもしろーい！！また更新されたら見ます！夢主ちゃんに希望があってよかった、、！！ (3月20日 21時) (レス) @page31 id: 44e7241b69 (このIDを非表示/違反報告)
麗花 - 手塚ななさん！コメントありがとうございます！！全イケメンがヤンデレになってくれたら嬉しいですよね〜！更新頑張ります！！ (3月17日 18時) (レス) @page7 id: b4309dff72 (このIDを非表示/違反報告)
手塚なな(プロフ) - ヤンデレっていいですね！！更新楽しみにしてます！ (3月17日 18時) (レス) id: 308a374679 (このIDを非表示/違反報告)
麗花 - わー！！！満月らすとさん！コメントありがとうございます！！ヤンデレ最高ですよね？！頑張ります！！ (3月17日 14時) (レス) id: b4309dff72 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：麗花 | 作成日時：2024年3月16日 21時
