第36話 ページ37
「へぇ〜!朝からチャーハン...。」
仁「意外といけるナリ。ちょっと食べてみんしゃい。」
そういうと仁王先輩はしゃもじで少量のチャーハンをとって私に食べさせてくれた。
「ん!!美味しい!!」
パラパラだから油は少なく、味もちゃんとついていてとても美味しかった。
仁「じゃろ?」
「はい!でも、野菜とかは無かったんですか?玉ねぎは入ってますけど...。」
フライパンの中を見直しても緑は入っていない。そういえば...
「先輩、野菜嫌いでしたね!」
仁「プリッ。お前さんもじゃろ?だから入れなかったんじゃ。」
私も嫌いだけど、それを口実に入れなかったとバレバレな嘘をつく仁王先輩。
こういう嘘なら、いくらついてくれたって構わない。今は仁王先輩といるときが、一番幸せに感じた。
仁「んじゃ、三強が待っとるからこれ運んでくれんか?」
仁王先輩が指差した先にはいつの間にかチャーハンが盛られていたお皿。スプーンも一緒についている。
「はい!」
弦一郎さんの家って箸以外もあるんだ...と思いながらちゃぶ台へとそれを持っていく。
「どうぞー。」
真「ありがとう。ほう...炒飯か。」
柳「旨そうな匂いがするな。」
私が運ぶと三人はすぐにそれを口へと運び、舌鼓をうっていた。
幸「うん。美味しいや、これ。」
仁「おまんは食べんのか?」
「あ、せっかく作ってくださって申し訳ないんですけど...。朝はお腹すかなくて!」
柳「練習中に丸井にお菓子をもらう確率、76.2%。少しでも口に入れておけ。」
「うっ...。」
さすがは柳先輩。痛いところを突いてくる...。
じゃあもらっても、という前に精市さんが私の目の前にスプーンを持ってきていた。
幸「はい、どうぞ。」
怖いと思いながらも少しだけ慣れてきてしまった部分もあるので口を開ける。
カッ、とスプーンと歯が触れあう音がするとスプーンは口から出ていった。
「うん、やっぱり美味しいです!」
何回食べたって飽きない味、そんな気がした。
大方食べ終わって私がお皿を洗っていると柳先輩がやって来た。
柳「俺も手伝うぞ。」
「あ、ありがとうございます...。」
正直、柳先輩のことはまだ苦手だ。すべてのことを考えていた張本人だし、手錠だって掛けてきたし...。
そのまま会話という会話もないまま去ろうとすると柳先輩が片渕、と呼び止めてきた。
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麗花(プロフ) - ももかさん» ももかさん!コメントありがとうございます!!仁王君はあんまりヤンデレにならなそうな人だったので!!でもまだまだ絶望に叩き落とすつもりです!ヤンデレは救いがないのが好きです! (3月20日 23時) (レス) id: b4309dff72 (このIDを非表示/違反報告)
ももか(プロフ) - 全部見たけどおもしろーい!!また更新されたら見ます!夢主ちゃんに希望があってよかった、、!! (3月20日 21時) (レス) @page31 id: 44e7241b69 (このIDを非表示/違反報告)
麗花 - 手塚ななさん!コメントありがとうございます!!全イケメンがヤンデレになってくれたら嬉しいですよね〜!更新頑張ります!! (3月17日 18時) (レス) @page7 id: b4309dff72 (このIDを非表示/違反報告)
手塚なな(プロフ) - ヤンデレっていいですね!!更新楽しみにしてます! (3月17日 18時) (レス) id: 308a374679 (このIDを非表示/違反報告)
麗花 - わー!!!満月らすとさん!コメントありがとうございます!!ヤンデレ最高ですよね?!頑張ります!! (3月17日 14時) (レス) id: b4309dff72 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:麗花 | 作成日時:2024年3月16日 21時