第３３話 ページ34
まだ暗い部屋の中。私は精市さんの腕の中で目覚める。
私は決して朝が早いわけではない。今日は何かの声？が聞こえてきたのだ。
？「キェェェェェェェェ！！！！！」」
...今みたいに。声からして絶対に弦一郎さんだけど、何してるのかな...。
寝ている精市さんから離れ、ポケットに入れていたスマホの電源をつけると、表示されていた時間は朝の４時半。
夜更かしでしか見たことのない時間だ...。気になった私は部屋を出て、見に行ってみることにした。
精市さんはぐっすり寝ているみたいだから、多分大丈夫。
洗面所で顔だけ洗って、声のする部屋へと向かった。
ー和室ー
真「はっ！！！」
ふすまを音をたてないように少し開けて覗くと、白い袴のような服に身を包んだ弦一郎さんが藁の束を切りつけていた。
凛とした表情で佇む彼は、やっぱりかっこいい。
真「む？」
「！」
弦一郎さんは私が見ていることに気づいたのか目線をこちらに向けてきた。
咄嗟に部屋から離れようとするがもう遅い。
真「Aっ！！！」
嬉々とした声で私の名前を呼び、木で出来た廊下を走ってきた。
真「起きていたのだな。流石は俺のAだ！！」
「...(俺の...。)おはようございます。弦一郎さんの声で、ちょっと。」
真「少し話をしないか？入っていいぞ。」
私の手をしっかりと握り、さっきまでいた部屋へと連れ込んできた。
「こんな早い時間から練習してるんですね。」
回りを見れば真剣だけでなく竹刀もあった。剣道で使う道具がたくさん...。
真「あぁ。四歳からの習慣でな。...俺の声で起こしてしまったのならすまん。昨夜は幸村と寝たのか？」
弦一郎さんは私の正面に正座して聞いてくる。
「...まぁ...。」
真「やはりそうか...。その、だな...。」
どこか気まずそうに、うってかわって一向に目を合わせてくれなくなった。
真「...お前は幸村のように大胆なやつの方が好ましいのか？」
「！！！いえ、そんなことはありませんっ！！」
悲しそうな弦一郎さんを見て、思わず声を挙げてしまう。
一瞬今の弦一郎さんが、付き合い始めたときのような初々しい弦一郎さんに重なった。
「ぁ...いや、控えめでも何でも、閉じ込めたりする人は嫌いですけど...。」
慌てて弦一郎さんにはもう気がない、ということを表に出す。
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麗花(プロフ) - ももかさん» ももかさん！コメントありがとうございます！！仁王君はあんまりヤンデレにならなそうな人だったので！！でもまだまだ絶望に叩き落とすつもりです！ヤンデレは救いがないのが好きです！ (3月20日 23時) (
レス) id: b4309dff72 (このIDを非表示/違反報告)
ももか(プロフ) - 全部見たけどおもしろーい！！また更新されたら見ます！夢主ちゃんに希望があってよかった、、！！ (3月20日 21時) (レス) @page31 id: 44e7241b69 (このIDを非表示/違反報告)
麗花 - 手塚ななさん！コメントありがとうございます！！全イケメンがヤンデレになってくれたら嬉しいですよね〜！更新頑張ります！！ (3月17日 18時) (レス) @page7 id: b4309dff72 (このIDを非表示/違反報告)
手塚なな(プロフ) - ヤンデレっていいですね！！更新楽しみにしてます！ (3月17日 18時) (レス) id: 308a374679 (このIDを非表示/違反報告)
麗花 - わー！！！満月らすとさん！コメントありがとうございます！！ヤンデレ最高ですよね？！頑張ります！！ (3月17日 14時) (レス) id: b4309dff72 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：麗花 | 作成日時：2024年3月16日 21時
