第２１話 ページ22
いや、気遣いができるからって油断はしてはいけない。もしかしたらこのお茶に、睡眠薬とか入ってるかもしれないし...！！
柳「どうした、何か疑っているのか？」
「...いや...。」
だけれど、せっかく厚意で用意までしてもらったし。
作戦をたてたりして、裏から手を引いているのは柳先輩だけど今疑うのは失礼だよね。
柳「いっただろう、寝込みは襲わない、と。それに万一薬が合わず、お前の身に何かあってはいけないしな。」
柳先輩は安心しろ、といわんばかりに苦笑いする。
「...信用、してないんで...。」
この人たちの言うことは全て嘘。今日だけで何回騙された？
今さらお世話なんかされたって絶対に関係がよくなるとは思えない。
幸「信用できないのは仁王と柳だけじゃないのかい？」
幸村先輩が私を見つめる。
確かに騙したのはイリュージョンした仁王先輩で...大分狂ってることを言ってるけれど、嘘はついていない...。
でも...
「ここにいるってことは、全員弦一郎さんの協力者で、私をここにいさせようとしてるんですよね...?
自分は違うみたいに言ってますけど、他と何も変わってませんよっ...！！」
そう。そうだよね？例え嘘をついてなくたって弦一郎さんの周りにいる人は、全員協力者なんだ...！！！
丸井先輩も、ジャッカル先輩も、知ってて仁王先輩に来させたんでしょう...?
弦一郎さんの近くにいる人を考えるうちに、全員が全員おかしい人なのでは、と疑心暗鬼になる。
幸「...へぇ。」
幸村先輩は低い声で呟く。
幸「今のは結構効いたよ。
確かに、この状況なら片渕が誰も信用できなくなっちゃうのも分かる。
でもさ。」
幸村先輩が私の頬に触れる。
幸「まずはこれからのことを見て決めてくれる？
きっと、君は俺を忘れられなくなるよ。」
幸村先輩の美顔が近づき、私の頬に軽く唇を触れさせる。
幸村以外「！！！？」
幸「フフっ、赤くなってて可愛い。真田にはされてなかったのかな？」
いたずらっ子みたいに笑って離れる幸村先輩。
周りはシーンと静まっていた。
幸「あ、もう９時だ。お風呂、案内するから入っておいで？
真田は...寝る時間だね。」
華奢な体からは想像できないほど強い力で引っ張られ、無理矢理たたされる。
「ゆ、幸村...」
幸「これからは精市でいいよ。先輩って、恋人になるのに壁を感じちゃうし。」
私の方を見るともなくそういったけど...。絶対にしてやったり。と笑っていただろう。
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麗花(プロフ) - ももかさん» ももかさん！コメントありがとうございます！！仁王君はあんまりヤンデレにならなそうな人だったので！！でもまだまだ絶望に叩き落とすつもりです！ヤンデレは救いがないのが好きです！ (3月20日 23時) (
レス) id: b4309dff72 (このIDを非表示/違反報告)
ももか(プロフ) - 全部見たけどおもしろーい！！また更新されたら見ます！夢主ちゃんに希望があってよかった、、！！ (3月20日 21時) (レス) @page31 id: 44e7241b69 (このIDを非表示/違反報告)
麗花 - 手塚ななさん！コメントありがとうございます！！全イケメンがヤンデレになってくれたら嬉しいですよね〜！更新頑張ります！！ (3月17日 18時) (レス) @page7 id: b4309dff72 (このIDを非表示/違反報告)
手塚なな(プロフ) - ヤンデレっていいですね！！更新楽しみにしてます！ (3月17日 18時) (レス) id: 308a374679 (このIDを非表示/違反報告)
麗花 - わー！！！満月らすとさん！コメントありがとうございます！！ヤンデレ最高ですよね？！頑張ります！！ (3月17日 14時) (レス) id: b4309dff72 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：麗花 | 作成日時：2024年3月16日 21時
