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第16話 ページ17

柳「...まだ、人が恐怖に直面したときのデータは取っていなかったからな。
柳生で試してみたが、立ったまま気絶していて表情が読めなかった。」

何、それ...。だんだん楽しくなって、最後にはデータをとるための実験台にしたってこと...?

「な、ならっ!!もう、データは取り終わりましたよね?!早くここっ、開け」
柳「それだけではない。」

玄関の引き戸に掛けた私の手を掴み、動きを止めてきた。

「!!」

柳「弦一郎をここまでおかしくさせたお前は何者だ?気になってデータを集めているうちに、お前のことで知らないことはなくしたいと思うようになっていった。

親友の彼女だ。とる気は更々ないが...。」

柳先輩は恍惚とした表情で私にささやく。


















柳「お前を愛している。」

「ッ...!!!」

全身の毛が逆立つのがわかる。
弦一郎さんとは違う怖さ...。手のひらの上で、転がされているようで...。

彼の異名は参謀。裏から手を回し、作戦をたて、きっと笑っているような人。

今ほどその呼び名がぴったりだと思ったことはない。


柳「さぁ、弦一郎たちが待っている。早く戻るぞ。」

柳先輩は片手に隠していた手錠を私にかける。

「ごめんなさいっ...!許し、て...!」

何に謝っているのかわからないけど、今はこうして許しを乞うことしか出来なかった。

柳「この家にいれば何をしても許される。...逃げること以外はな。

足は手当てしてやろう。」

白く灯る蛍光灯と裏腹に、私の心は黒く絶望で淀んでいた。


柳先輩に連行され、リビングらしきところへ入る。


仁「お、参謀...戻ってきたか。」
幸「随分遅かったね?」

あれ...仁王先輩がイリュージョンしただけじゃなかったの...?何で幸村先輩まで...?


柳「さっきいっただろう。俺と弦一郎、仁王、そして精市の四人で作戦をたてたと。」

幸「俺も片渕の手、握りたかったけど、何するか分かんないや。」

ま、魔王がここにいる...。仁王先輩はこのオーラさえ完璧に模倣していた。
見破ることなんて不可能だ...。


真「気分はどうだ。もう逃げようと思うまい。」

ちゃぶ台を囲んだ三人の真ん中にいた弦一郎さんが問いかけてくる。

立海ビッグスリーの三人+仁王先輩に、敵うはずがない。
逃げると言う考えはまだあるものの、不可能なのではと考えるようになった。


騙され続けた私はもう、誰も信用できない。この人たちのことも...。

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麗花(プロフ) - ももかさん» ももかさん!コメントありがとうございます!!仁王君はあんまりヤンデレにならなそうな人だったので!!でもまだまだ絶望に叩き落とすつもりです!ヤンデレは救いがないのが好きです! (3月20日 23時) (レス) id: b4309dff72 (このIDを非表示/違反報告)
ももか(プロフ) - 全部見たけどおもしろーい!!また更新されたら見ます!夢主ちゃんに希望があってよかった、、!! (3月20日 21時) (レス) @page31 id: 44e7241b69 (このIDを非表示/違反報告)
麗花 - 手塚ななさん!コメントありがとうございます!!全イケメンがヤンデレになってくれたら嬉しいですよね〜!更新頑張ります!! (3月17日 18時) (レス) @page7 id: b4309dff72 (このIDを非表示/違反報告)
手塚なな(プロフ) - ヤンデレっていいですね!!更新楽しみにしてます! (3月17日 18時) (レス) id: 308a374679 (このIDを非表示/違反報告)
麗花 - わー!!!満月らすとさん!コメントありがとうございます!!ヤンデレ最高ですよね?!頑張ります!! (3月17日 14時) (レス) id: b4309dff72 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:麗花 | 作成日時:2024年3月16日 21時

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