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第14話 ページ15

「あっ、えと、その...!」

いきなり息子さんのことをおかしいとか言う人のほうがおかしいよね...?

でも、事実だし!!それに、何で私がここにいるんだ?って思っているかもしれないもん!

取り敢えず目を合わせたくなくて、床を見て喋る。


「あの...弦一郎さん、おかしいんですっ!!!!私、さっきまで閉じ込められて...て...。」

相手はずっと黙っている。

気まずいのでどんな顔をしているのか気になり、徐々に見上げると、
その顔は...







「柳、先輩...?」

そこにいたのは弦一郎さんの家族ではなく、床に倒れこんでいたあの柳先輩だった。


「先輩っ!!!!か、体、大丈夫だったんですね?!」

柳「...あぁ。」

柳先輩は無表情のまま喋る。きっと、この家から早く出たいって気持ちが大きいのだろう。


「私、足枷とってもらえたんですっ!柳先輩、早く出ましょう!!」

柳先輩の腕を引き、玄関へ行こうとするが、先輩は一歩も動かない。

「何、してるんですか...?早くでましょうよ...?」

絶対に柳先輩には私の声が聞こえているはずだ。それなのになんの反応もない。

玄関で固まっていると、廊下のさっきまで私がいた場所からミシッ、と畳のきしむ音がする。


弦一郎さんが、来る...!!!


「っ!!先に行きますっ!!!」

来るときに放り脱いだ靴をテンポよくはき、玄関の鍵を開ける。
そのまま扉をスライドさせ、逃げようと思ったのに...。


「...?何でっ...?何で開かないの...?!」

あの部屋の障子のように、一ミリも動かない。


「開いてっ!!開いてよっ!!!!」

何度左右に動かしたって、絶対に。

焦りと、恐怖で涙が出る。柳先輩はその間も動こうとしないが、ついに口を開く。


















柳「王手だな。弦一郎。」

ククク、と肩を震わせて笑う柳先輩。

「王、手?なんのこと...ですか...?」


手足の震えが止まらない。嘘だよね...?

柳先輩も、"そっち側"な訳、ないでしょ...?


柳先輩は目を開く。

柳「お前が俺を、弦一郎サイドだと思っている確率100%。」

そして、口をつり上げてこういった。



















柳「正解だ。おめでとう。」




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柳先輩もそっち側でした!

味方が誰もいなくなるヤンデレ逆ハー?的なの好きです!

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麗花(プロフ) - ももかさん» ももかさん!コメントありがとうございます!!仁王君はあんまりヤンデレにならなそうな人だったので!!でもまだまだ絶望に叩き落とすつもりです!ヤンデレは救いがないのが好きです! (3月20日 23時) (レス) id: b4309dff72 (このIDを非表示/違反報告)
ももか(プロフ) - 全部見たけどおもしろーい!!また更新されたら見ます!夢主ちゃんに希望があってよかった、、!! (3月20日 21時) (レス) @page31 id: 44e7241b69 (このIDを非表示/違反報告)
麗花 - 手塚ななさん!コメントありがとうございます!!全イケメンがヤンデレになってくれたら嬉しいですよね〜!更新頑張ります!! (3月17日 18時) (レス) @page7 id: b4309dff72 (このIDを非表示/違反報告)
手塚なな(プロフ) - ヤンデレっていいですね!!更新楽しみにしてます! (3月17日 18時) (レス) id: 308a374679 (このIDを非表示/違反報告)
麗花 - わー!!!満月らすとさん!コメントありがとうございます!!ヤンデレ最高ですよね?!頑張ります!! (3月17日 14時) (レス) id: b4309dff72 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:麗花 | 作成日時:2024年3月16日 21時

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