第１２話 ページ13
真「風紀委員長が認めるのならいいだろう。制服で隠れるくらいのものを用意したから大丈夫だ。」
誰よりも風紀を重んじていた彼がこんなことを言うなんて...。
私が好きだった弦一郎さんは、音をたてて崩れていく。
確かに、朝の検査の時は私だけ少し怒るくらいにとどめていたけど...。
しかし、学校には行けるらしい。ずっと一緒だとか言ってたけど、流石に授業中は離れるだろう。
その間に赤也君に助けを求めよう...！！
「とにかくっ、もう出ていってください！顔も見たくない...！！」
真「...。そうしよう。」
弦一郎さんはあっさりと部屋を出ていく。
とりあえず、この首輪と足枷が外れないか試さないと...！！
しかし、どういじってもとれる気配は一向にしない。
足枷は上下に無理やり動かしているうちに擦れて血が出てきたので、もうさわらないことにした。
「絶対、出てやる...！！」
...にしても、暇だ。この部屋には見渡す限り布団と机しかない。テレビや本などの娯楽は一切見当たらなかった。
窓も、一応障子はあるがなぜかびくともしないため開けることは不可能だ。
「そういえば...！！」
忘れていたが、私はずっと肩に鞄をかけていた。それを仁王先輩が運んでくれたから、どこかにあるはずだけど...。
「あった...！！」
布団の横に鞄があった。ゴソゴソ、と中身を探る。
無くなっているものはなかった。
「スマホ...！！これで、丸井先輩たちに...！！」
スマホを取り出して、ずっと座っていてお尻が痛かったため布団に寝転がる。
すぐにLINEを開き、先輩たちの名前を探すが
「...ない、？なんで...」
先輩だけじゃない。家族や、赤也君、仲のいいクラスメートのLINEがすべて消えていた。
残っているのは、弦一郎さんと、テニス部のグループだけ...。
あの千石さんの連絡先を消そうと私からスマホをとったとき、ついでに他の人のも消していたのだろう。
最低だ...。ここまでするなんて...。
一応グループはあるが、そこに助けてといったところで弦一郎さんも入っているんだからすぐに捕まるだろう。
もしかして、と思って電話帳を見るが、こっちも番号、履歴ともに全削除。徹底されていて、八方塞がりだ。
「もう、寝よう...。」
これは悪い夢だ。起きれば自分の家で、弦一郎さんも、あの大好きなまま。そう思わないと壊れてしまいそう。
静かに、スマホの電源をおとし眠りについた。
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麗花(プロフ) - ももかさん» ももかさん！コメントありがとうございます！！仁王君はあんまりヤンデレにならなそうな人だったので！！でもまだまだ絶望に叩き落とすつもりです！ヤンデレは救いがないのが好きです！ (3月20日 23時) (
レス) id: b4309dff72 (このIDを非表示/違反報告)
ももか(プロフ) - 全部見たけどおもしろーい！！また更新されたら見ます！夢主ちゃんに希望があってよかった、、！！ (3月20日 21時) (レス) @page31 id: 44e7241b69 (このIDを非表示/違反報告)
麗花 - 手塚ななさん！コメントありがとうございます！！全イケメンがヤンデレになってくれたら嬉しいですよね〜！更新頑張ります！！ (3月17日 18時) (レス) @page7 id: b4309dff72 (このIDを非表示/違反報告)
手塚なな(プロフ) - ヤンデレっていいですね！！更新楽しみにしてます！ (3月17日 18時) (レス) id: 308a374679 (このIDを非表示/違反報告)
麗花 - わー！！！満月らすとさん！コメントありがとうございます！！ヤンデレ最高ですよね？！頑張ります！！ (3月17日 14時) (レス) id: b4309dff72 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：麗花 | 作成日時：2024年3月16日 21時
