【桃】嫉妬深すぎる彼が私を抱きしめて離れてくれない！！

episode１０　君のこと。 ページ10

親は共働きで真夜中まで帰ってこない。

だから夜更かしだって人一倍できる。

家で課題をやっているとチャイムが鳴った。

さ「誰だ…？」
自分の部屋から外を覗くとAが立っていた。

いやいやいやいや。嘘だろ、なんでここにAが？

しかも何故か部屋着じゃなくてワンピースだし、、、

いつも俺の家来るときパーカーかジャージだったのに。

ピーンポーン、ピピピピぴぴぴぴぴーんぽーんっ！

さ「何回押すんだよ・・・ｗ」

はいはい、と言いながら玄関のドアを開けた。

A「あ、やっと開けてくれた・・・何で学校来なかったか教えてもらいに来ました！」
さ「めんどくさかっただけだし。」

「ふーん、そうなんだ。」と言いながらスマホを取り出して言った。

A「じゃあこれは何？なーくんだけどに送ってもらったんだけど」

それは、この間俺ところんが喧嘩をしている動画だった。

せっかく無くなったことにしようとしてたのに記憶があぶり返された。

なーくん動画とか撮る人なんだな・・・

さ「別に、これが原因で学校行かなかったわけじゃないから。」

ああ、ダメだ。嫌われる。せっかく好きな人が目の前に居るのに。

さっきの俺の言葉に傷ついたのか、少し泣きそうになっていた。

うわぁ可愛い。

A「とにかく、部屋入っていい？」

今自分の部屋入って欲しくないんだよな・・・。

でもAの匂いがベッドとかクッションとかに染み付くってことか。

さ「分かった。」

部屋とA比べたらAの圧勝だった。

階段を上がって部屋のドアを開ける。

少し鉄臭いかもしれないけど大丈夫だよな。

A「なんか昔より一段とゲーム関係のもの増えたね。」
さ「褒めてる？」
A「ううん、全然褒めてないね。」

そんな会話をした後、飲み物を取りに行くために部屋のドアに手をかけた。

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