【桃】嫉妬深すぎる彼が私を抱きしめて離れてくれない！！

episode５　帰りの会 ページ5

さとみside

今日はAと一緒にお昼が食べれなかった。せっかく同じ高校に行けるのにクラスは離れるし一緒にご飯は食べれないし、、、

さ「はぁ・・・」

でっかい溜息を吐いた。つらい。

もう話せないかもしれないと大袈裟すぎることを考えたり、もう嫌われてしまったのかもしれないと肩を落とす。

これが恋の病。

分かってるけど何回もこの気持ちになれようとしたけどAが好きっていうのは変えられないから多分一生治らない。

机に置いたリュックの上に顎を乗せてまた溜息を吐く。久しぶりに泣きたくなってきたけど涙は出なかった。

何でか？この後いやな予感がしたからだよ。

先生「今日はこれで終わりにします。さようなら！」
さ「(なんか今日時間進むの早いな)」
気が付くと帰りの会は終わっていた。

な「ころん、一緒に帰ｒ、」
こ「あ、ごめんなーくん先に玄関で待ってて！」
な「分かった、早くしてね！」
こ「うん！」

早くしてくれ。早くAに会いたいんだ。

普段なら思わないことも気持ちのせいで感情が制御できない。

こ「さ、さとみくん僕さ、、、」

この後俺が今一番聞きたくなかった言葉がころんの口から突き出された。

Aちゃんのことが好きなんだよね。

ガシャンッ！！
さ「っお前は、俺の味方じゃなかったのかよっ！！」

ころんと俺だけがいる教室で俺の声だけが響いていた。

理性も知性もなんにもない。ただただ今は子供のように叫ぶしかなかった。

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