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「やっぱなし、今のなしで。やめるのやめた。」
「私最初っからそんなの、」
「いい。はい、この話終わりー。」
全然しゃべらせてくれないの。
私が口開くとすごい勢いでかぶせてくる。
「ほら、試合見てねーと目黒になんか言われるぞ。」
早くって言わんばかりに急かして来るから大人しく言う事聞いた。
たぶん間違ってるって思いながら、甘えてもういないと困るってくらい助けてもらってる私も大概だよね。
「うまくね？」
「ね。」
グラウンド、隅っこの方で見守ってた。
ボールを追いかける目黒君が眩しいのと、近くで応援してる３年生集団の中に先輩がいること。
まじで感情迷子だ。
なんにも知らないのに。
知りたくもないのにね。
「あいつ欠点ないわけ？」
「うん。」
「あ、勉強か。」
「うん。」
「教えてやれよ。」
「うん。」
「好きになった？」
「うん。」
全然ちゃんと聞いてなくて適当に相槌うってたら笑い出した。
そうだと思ったんだよなーって。
「え？なに？」
「わかったわかった。誰にも言わねーから大丈夫だって。」
「だからなにが？」
「お前の事はお前よりわかってんの。」
「まじでなんの話してる？」
ニュアンスだけで話すからわけわかんない。
１人で納得してておいてかれてる。
「てかさ、これ決着つく？」
私が困惑してることはどうでもいいみたいで、翔太の視線はスコアボードの方。
時間の関係で前後半１０分ずつ。
もうすぐ後半が終わりそうなところで０−０のまま。
PKかなって話してたら案の定PK戦。
結果は２−３で１年生の勝利だった。
っしゃーって喜んでチームメイトとハイタッチして私達のところにダッシュしてきた目黒君。
さすがに可愛かった。
「目黒のラスボス感な。」
「わかる。めらめらーって炎見えたもん。」
「いやーめちゃくちゃ緊張したっすよ。」
「２−２からの最後目黒が決めるってできすぎだろ。」
「絶対外せないって思って。２人見にきてくれたし。」
ボール蹴る前、目閉じて集中してるって思ったら急にきょろきょろしてた。
一通り周りを見渡して私達のところで止まったの。
それでふって笑ったの。
私にもちゃんと見えた。
だから、大丈夫。絶対決まる。ってなんとなく思ったんだ。
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ちくわ(プロフ) - ゆうもさん» ありがとうございます。楽しんでいただけたら嬉しいです。 (3月26日 2時) (
レス) id: a6fdefa27b (このIDを非表示/違反報告)
ゆうも(プロフ) - ちくわさん！新作待ってました( ´ u ` ) (3月25日 6時) (レス) @page8 id: f486a97741 (このIDを非表示/違反報告)
ちくわ(プロフ) - miwaさん» こんばんわ。わーありがとうございます。引き続きよろしくお願いします。 (3月25日 3時) (レス) @page8 id: a6fdefa27b (このIDを非表示/違反報告)
miwa(プロフ) - こんばんは！ちくわさんの新作また読めるの心待ちにしておりました^ ^ (3月24日 20時) (レス) @page5 id: 826c84b366 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちくわ | 作成日時：2024年3月24日 7時
