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翔太が好きそうな可愛い系の女の子だった。
すごく勇気があるんだね。
好きな人に好きって伝えるの、そんな簡単なことじゃないよ。
1人で戻って来た教室、誰もいなくてしーんとしてた。
外が騒がしくてもう試合はじまったかな?って窓際立って見てたら先輩がいた。
誰かに手を振ってて、その先を辿るといたのはまさかの目黒君だった。
え、なんで。
あの2人知り合いだっけ。
先輩見た事もないって言ってたじゃん。
え、まじでなんで。
笑顔で駆け寄る先輩とおんなじように笑顔で話してる目黒君。
心臓がばくばくしてる。
なんでなんでって。
けどね、あまりにもキレイな2人に見とれてる私もいたの。
お似合いなんだもん。
もしかしたら惹かれ合ってるのかもしれない。なんてその一瞬で関係ない私が思うくらい。
「...絵になるな。」
指でファインダー作って2人の姿をおさめてみる。
「なにが?」
声がしてやっと翔太がいることに気付いた。
それくらい見降ろした先に集中してた。
目が離せなかったんだ。
「あの2人、絵になると思わない?」
私が作った四角を翔太の方に寄せた。
隣で片目瞑って覗き込んでる。
「目黒と...ユイさん?」
「うん。」
翔太は先輩のこと名前で呼ぶ。
2人の間になにがあったかは知らない。
翔太も話さないから。
先輩が話してこようとした時があったけど、聞かなかった。
「あのさ、もうやめる?俺達。」
翔太が言ったその言葉。
後半はホイッスルの音と重なってた。
察しのいい翔太だから、これもきっと優しさなんだよね。
私だけに向けてくれる翔太の優しさ。
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ちくわ(プロフ) - ゆうもさん» ありがとうございます。楽しんでいただけたら嬉しいです。 (3月26日 2時) (レス) id: a6fdefa27b (このIDを非表示/違反報告)
ゆうも(プロフ) - ちくわさん!新作待ってました( ´ u ` ) (3月25日 6時) (レス) @page8 id: f486a97741 (このIDを非表示/違反報告)
ちくわ(プロフ) - miwaさん» こんばんわ。わーありがとうございます。引き続きよろしくお願いします。 (3月25日 3時) (レス) @page8 id: a6fdefa27b (このIDを非表示/違反報告)
miwa(プロフ) - こんばんは!ちくわさんの新作また読めるの心待ちにしておりました^ ^ (3月24日 20時) (レス) @page5 id: 826c84b366 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちくわ | 作成日時:2024年3月24日 7時