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球技大会当日。
めちゃくち晴れてる。
眠たい目を擦ってママとキッチンに並んだ。
ちゃんと翔太の好み把握して用意してくれたママに感謝だ。

「つくねってどこまで混ぜるの?」
「粘り気が出てきたらもういいわよ。」

喜んでくれるかな、美味しいって言ってくれるかなって考えてたら楽しくて料理が捗った。
今日は外で食べると気持ちいいだろうなー。

「バイトも楽しいし料理人っていう道もいいかもしれない。どう思う?」
「Aは器用だから向いてるかもね。」

小さい頃から私が何を言っても肯定してくれる。
やりたいってことはやらせてくれた。
興味がなくても好きになるかもしれないっていろんな習い事通わせてくれたり続けることの大切さを教えてくれた。

「ママってさ勉強しなさいとか言わないよね。」
「勉強しなさいって漠然としてるじゃない?」
「どういうこと?」
「勉強しなさいだけじゃ伝わらないと思ったのよ。なんで勉強するか、勉強した先に何があるか。そういう道筋を伝えなきゃって。」

確かに。
その時その時で得意教科が変わると、遊びに行く場所も変わってた。
理科が得意な時は科学館とか、国語が得意な時はたくさん本を買ってくれたし外国語に触れる機会を作ってくれたり。

「勉強きらーいって言うなら勉強しなくてもいい道を全力でバックアップしようと思ったけど、Aは学ぶことが好きな子だったから次はどんなことに興味もつかなって見ててママも楽しかったな。」
「そんなこと考えてたんだ。」
「親ってそういうものよ。」

卵溶きながら優しく笑ってる。
成長した今だからこんなにも私のこと思ってくれてたんだって理解できて嬉しかった。

「次は家事でも覚えてみる?」
「家事も大事だよね。大学行ったら1人暮らしするかもだもんね。」
「あとね、結局胃袋掴んだら勝ちよ。」

そう言っていたずらっ子みたいにベロ出した。
前にパパが言ってた。
仕事から帰ってきてどんなに疲れててもママのご飯食べたら元気になるって。
また頑張ろうって思えるって。
私もいつかそう思ってもらえる結婚が出来たらいいな。なんて思った。

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ちくわ(プロフ) - ゆうもさん» ありがとうございます。楽しんでいただけたら嬉しいです。 (3月26日 2時) (レス) id: a6fdefa27b (このIDを非表示/違反報告)
ゆうも(プロフ) - ちくわさん!新作待ってました( ´ u ` ) (3月25日 6時) (レス) @page8 id: f486a97741 (このIDを非表示/違反報告)
ちくわ(プロフ) - miwaさん» こんばんわ。わーありがとうございます。引き続きよろしくお願いします。 (3月25日 3時) (レス) @page8 id: a6fdefa27b (このIDを非表示/違反報告)
miwa(プロフ) - こんばんは!ちくわさんの新作また読めるの心待ちにしておりました^ ^ (3月24日 20時) (レス) @page5 id: 826c84b366 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちくわ | 作成日時:2024年3月24日 7時

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