high school days ページ2
案内係の上級生にお花をつけてもらった日。
勝手に大人になった気でいたけど、お花すらうまくつけられなくて。
見かねた先輩が大丈夫だよってつけてくれたっけ。
１年経った今じゃどきどきしたってことと、綺麗だったな、あんな風になりたいなって思ったことくらいしか覚えていないけど。
「そろそろ時間じゃん？」
「最高に格好つけて先輩面していい？」
「俺が笑うからやめて。」
「翔太も一緒にしよーよ。」
「これ以上もてたら体足んなくなるじゃん。」
若干の緊張を隠すためにお互いふざけながら集合場所へ向かうと、他のクラスの子達はもう集まっててすみませーんって小走りで駆け寄った。
隣で翔太がお前のせいって笑ってる。
１年前の私なら翔太のせいじゃんって言い返してたかもしれないけど、先輩面のスイッチ入ってるからふって微笑んでやった。
「名前聞いて名簿確認して胸元につける花を渡すだけの簡単な仕事です。渡辺でも出来ます。」
「はーい！先生！俺いじられてますか？」
女の子たちがくすくす笑ってる。
ちょっと照れた翔太が鼻触ってた。
ちらちらと１年生の子達が見えて、みんなポジションについてこちらへどうぞー！なんて誘導してる。
戸惑う姿が新鮮で先輩達から見た私もこんな感じだったんだろうなって思うと感慨深いね。
「３組の山田幸子さんですね。ご入学おめでとうございます。」
順調に進んで余裕が出来たから、隣の翔太を見ると真面目にこなしてた。
ぶーぶー言いながらもこういう時はちゃんとやる男なんだよね。
３組女子の最後の１人の受付が終わってほっとしてたら、渡したばっかりのお花をつけようと悪戦苦闘しているのが目に入った。
うける、デジャブじゃんって。
「大丈夫だよ、つけてあげる。」
「あ、あの、ごめんなさい...、」
「私もつけれなかったもん、一緒だね。このピン硬いんだよねー。」
「お前と一緒にすんなって。この子可哀想じゃん。」
なー？とか言って絡んでく翔太。
急な出来事にびっくりしてたけど、たぶんこの子きゅんってしちゃってる。
先輩ってだけでもう５割増しだもんね。
「あ、３組ってここっすか？」
にょきっと現れたやたら顔の整った男の子。
「はーい、翔太、翔太。」
「おっ来た？最後の１人。」
「うわ、俺最後でした？桜がキレイでー...、」
顔に似合わずふわふわしてる。
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ちくわ(プロフ) - ゆうもさん» ありがとうございます。楽しんでいただけたら嬉しいです。 (3月26日 2時) (
レス) id: a6fdefa27b (このIDを非表示/違反報告)
ゆうも(プロフ) - ちくわさん！新作待ってました( ´ u ` ) (3月25日 6時) (レス) @page8 id: f486a97741 (このIDを非表示/違反報告)
ちくわ(プロフ) - miwaさん» こんばんわ。わーありがとうございます。引き続きよろしくお願いします。 (3月25日 3時) (レス) @page8 id: a6fdefa27b (このIDを非表示/違反報告)
miwa(プロフ) - こんばんは！ちくわさんの新作また読めるの心待ちにしておりました^ ^ (3月24日 20時) (レス) @page5 id: 826c84b366 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちくわ | 作成日時：2024年3月24日 7時
