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「さすがにさ、それはさ...、」
「わかるよ、お前が言いたいことわかってっから。」
私の言葉に重ねるようにわかってるって言う。
下から覗き込まれた瞳があまりにも力強くて、こんな顔するんだ...。って知らない人みたいに見えた。
私が傍にいなかった時間も当たり前だけど彼の時間は進んでるんだ。
なのにさ、なんで。
「なんで、なんでわかってるのにそんなこと言うの？」
「一緒にいたいから。それしかなくね？」
「...別れてるんだよ、...私達別れたんだよ。」
自分に言い聞かせてるみたい。
彼の方を向けなくて、膝の上で握りしめてる自分の手を見つめながら呪文のように繰り返した。
「言い訳はしない。Aが辛いのがいやだからあの時は離れるしかないと思った。それが正解だと思った。でも別れるっていう選択肢は俺の中になかったんだよ。」
「違うよ、私は蓮が真っ直ぐ仕事に向き合えるようにって思って...、」
「そうだよな。俺の事思ってくれてたんだよな。だから待っててって言えなかった。」
彼が言ってること。
意味はわかるけど、理解は出来なくて。
ただただ涙が溢れた。
好きだよ、会いたいよ、って１人で泣いた夜も、すごいね、格好いいね、って応援した時も彼を想うことが私の生活の一部になってたの。
それでよかったの。
「勝手だよ、そんなの...。勝手すぎるよ。」
「うん、ごめん。」
「私いっぱい泣いたよ。寂しくて会いたくて蓮が恋しくていっぱい泣いた。」
「うん。俺もすげー会いたかった。」
「言い訳...、してよ、どんなことでも信じるから。」
やっと見れた彼の顔。
そんな顔しないでよ。
そんな私の事好きみたいな顔...、
ずっと見たかったんだからね。
膝の上で握りしめてた手に大きな手が重なってだめなのに、振りほどけない。
「ううん、しない。離れたのは事実だから。それは俺がまだまだだったから。な？」
「私が...、」
「だからこっから俺が頑張ればいいだけっしょ？言ったじゃん、たまたま会ったらまた俺の事好きになってもらえるようにいい男になるって。」
ぎゅって手に力入れてそんなこと言うの。
握った手から伝わってないかな、私の気持ち。
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ちくわ(プロフ) - minaさん» わーすごく嬉しいです。ありがとうございます。更新遅くて申し訳ないのですがもっと楽しんでいただけるように頑張りますね。 (11月26日 10時) (
レス) id: a6fdefa27b (このIDを非表示/違反報告)
mina(プロフ) - 2度目の感想です！ふたりの時間がまた流れ始める予感で嬉しくて涙が出てしまいました！！雨って嫌な事ばかりじゃないんですね、、嬉しい、、！！斜め上からくる蓮くん堪らなく愛おしいです！こんなにも更新が楽しみなお話は初めてです。ありがとうございます(/ u ; ) (11月25日 6時) (レス) @page21 id: ff96477080 (このIDを非表示/違反報告)
ちくわ(プロフ) - ハニさん» ありがとうございます。コメント全く気付いていなくてお返事が遅くなっちゃいました。すみません。ゆっくりですがまた読みにきていただけると嬉しいです。 (11月20日 22時) (レス) id: a6fdefa27b (このIDを非表示/違反報告)
ハニ(プロフ) - すごく楽しく読ませてもらってます!!好みの作品で一気に読んでしまいました!更新待ってます頑張ってください!! (11月7日 10時) (レス) id: e49c92eedc (このIDを非表示/違反報告)
ちくわ(プロフ) - あき。さん» 素敵なコメントありがとうございます。気付くのが遅くなってしまってごめんなさい。もう少しだけ見守っていただけたら嬉しいです。 (10月8日 23時) (レス) id: a6fdefa27b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちくわ | 作成日時：2023年9月27日 23時
